警視庁は3日、人工知能(AI)を使って偽のニュース記事を生成し、インターネット上に投稿して株価を不正に操作したとして、東京都内に住む無職の男(42)を偽計業務妨害の疑いで逮捕した。AIを悪用した株価操作事件の摘発は全国で初めてとみられる。
AIで偽記事を作成、株価つり上げ図る
逮捕された男は、2025年12月ごろ、生成AIを使って架空の企業買収に関する偽のニュース記事を作成。複数のウェブサイトに投稿し、実際にその企業の株価を一時的に上昇させた疑いがある。記事には「大手IT企業が未上場のスタートアップを買収へ」などと虚偽の内容が記載されていた。
被害総額は不明、SNSで拡散
この偽情報はSNSなどで拡散され、投資家の間で混乱が生じた。警視庁は、男が株を保有していたかどうかも含め、詳細な動機や被害額を調べている。男は容疑を認めており、「儲けるためにやった」と供述しているという。
AI悪用の手口、警戒強まる
AI技術の進歩に伴い、巧妙な偽情報が容易に作成できるようになった。専門家は「AIが生成した偽ニュースは一見して本物と見分けがつきにくく、金融市場への悪影響が懸念される。投資家は情報の真偽を慎重に確認する必要がある」と指摘する。
警視庁は今後、AIを使った類似の犯罪行為についても監視を強化する方針だ。



