猫の抜けたヒゲを飾る「うちの子ヒゲスタンド」と頭や体をひっかかない「ネッカーフリーウェア」が話題
芸術大学出身の猫グッズ作家が、猫への愛情を込めた手作りのオリジナル作品2点を考案しました。肌をかゆがる猫が頭部や体をひっかかないように一体化した服「ネッカーフリーウェア」と、抜けたヒゲを飾りたい飼い主のための「うちの子ヒゲスタンド」です。徳島市津田浜之町にあるNPO法人「あわねこ保育園」の保護猫カフェなどで販売され、好評を得ています。
「ネッカーフリーウェア」の開発経緯
徳島市の会社員、瀬部恵美理さん(29)は、滋賀県の実家で子どもの頃から猫を飼い、愛知県立芸大で彫刻を学んでいた時も猫を連れて行ったほどの猫好きです。県内の家具メーカーに就職後も猫を飼い続けています。職場で家具に付ける布や革をミシンで縫ったり、型紙を作ったりしていた昨夏、この経験を保護猫のために生かしたいと考え、同園に相談しました。裁縫ボランティアとして、古傷をかゆがったり皮膚病で苦しんだりする猫の服作りを提案されました。
瀬部さんの猫も5年前にアレルギーを発症。肌を守ろうと、服と頭部を守る市販のエリザベスカラーを着せましたが、首回りに隙間ができたり、勝手に脱いだりしてあまり役に立ちませんでした。そこで、今回はエリザベスカラーと服をつなげようと考えました。留め具としてスナップボタンをいくつも付け、猫の体形に合わせて留めるボタンを変えることで、体にぴったり着せられます。さらに裏地を二重のガーゼにし、足でひっかきがちな縫い目を接着剤で補強するなど、3か月かけて試行錯誤しました。
完成した作品は猫グッズ作家の第1弾として昨年10月に発売。同園では成猫用と子猫用があり、価格は5000円台が中心です。ウェアの色や柄は相談に応じます。同園のメンバーは「血が出てもかき続ける猫もおり、この服は助かる」と喜んでいます。
「うちの子ヒゲスタンド」の誕生
作品第2弾は今年3月に完成した「ヒゲスタンド」(幅7センチ、奥行き5.5センチ、高さ9センチ)。スタンドは猫の顔をかたどっており、飼い猫の抜けたヒゲを集め、スタンドの口周りに開いた穴にヒゲのように刺して保存します。猫が死んだ後は、外れないように接着剤で固定する仕組みです。
以前飼っていた猫のヒゲを集めて箱に入れていましたが、一緒に約15年暮らした後、それが遺品になりました。どう飾るか考える中で「形や色も再現したい」との思いが募り、スタンド作りを思いつきました。大学で学んだ彫刻や彩色の技法を生かして製作。粘土で原型を作り、シリコーンで型どりをし、液体素材のレジン(樹脂)を流し込んで乾燥させ、アクリル絵の具で着色して仕上げます。保護猫カフェで7490円(税込み)から販売しています。
飼い猫の写真からオーダーメイドすることも可能です。瀬部さんは「愛猫を失った人の心を少しでも癒やしたい」と話します。両作品とも売り上げの一部を同園の活動費に寄付します。
問い合わせ先
問い合わせは同園(088-660-6776)か瀬部さんのメールへ。



