ベルリン国際映画祭が開幕、日本アニメ「花緑青が明ける日に」が長編コンペティションに選出
ベルリン映画祭開幕、日本作品「花緑青が明ける日に」がコンペ選出

ベルリン国際映画祭が開幕、日本作品が多数参加で国際的な注目を集める

第76回ベルリン国際映画祭が2月12日(日本時間13日)に開幕しました。今年の映画祭では、日本のアニメ作品「花緑青が明ける日に」が長編コンペティション部門に選出されるなど、複数の日本作品が様々な部門で上映され、国際的な映画界で大きな注目を集めています。

「花緑青が明ける日に」が長編コンペティション部門に選出

「花緑青が明ける日に」は、日本画家としても活躍する四宮義俊監督の長編デビュー作です。四宮監督は、新海誠監督の「君の名は。」や片渕須直監督の「この世界の片隅に」の制作に参加した経験を持ち、今回の作品でいきなりベルリン映画祭という大舞台をつかみました。物語は、自治体から取り壊しを通告されている花火工場で、青年が幻の花火を作る姿を描いており、芸術性と情感豊かなストーリーが評価されています。

フレッシュな顔ぶれがそろうコンペティション部門

今年の長編コンペティション部門では、22作品のうち13作品の監督が、カンヌやベネチアを含む世界3大映画祭のコンペティションに初参加するなど、フレッシュな才能が集まりました。過去に3大映画祭で最高賞を受賞した監督はおらず、新たな才能の発掘に焦点が当てられています。審査員長はドイツのビム・ベンダース監督が務め、日本人監督のHIKARIも審査員として参加しています。HIKARI監督は、今月27日に「レンタル・ファミリー」の公開を控えており、国際的な評価が高まっています。

パノラマ部門やフォーラム部門でも日本作品が活躍

斬新な作品を集めたパノラマ部門では、内山拓也監督の「しびれ」が出品されています。この作品は、虐待や育児放棄の末に貧しい生活を強いられる少年を描き、昨年の東京フィルメックスで審査員特別賞を受賞した実力作です。

新鋭監督を紹介するフォーラム部門では、二つの日本作品が上映されます。コンビニが舞台のホラー作品「チルド」は、岩崎裕介監督の初長編作として注目を集めています。また、ドキュメンタリー「まさゆめ」では、ダンサーでもある吉開菜央監督が自身が禅寺で過ごした日々を映し出し、内省的な内容が評価されています。

その他の部門でも多彩な日本作品が選出

子どもが題材の作品を選ぶジェネレーション部門では、お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣が製作総指揮や脚本を務める「映画 えんとつ町のプペル~約束の時計台~」が選出されました。クラシック部門では、今村昌平監督の「『エロ事師たち』より 人類学入門」の4Kデジタル修復版が上映され、日本の映画史に新たな光を当てています。

ベルリン国際映画祭は、2月27日まで開催され、世界中から集まった作品が競い合います。日本作品の活躍は、国際的な文化交流の機会を提供し、映画ファンや関係者から大きな期待が寄せられています。