大分の郷土料理「りゅうきゅう」、漁師のまかないが広まった絶品
大分の郷土料理「りゅうきゅう」、漁師のまかないが広まった絶品

大分の郷土料理「りゅうきゅう」、漁師のまかないが広まった絶品

瀬戸内海に面し、日本有数の好漁場である豊後水道の恵みを受ける大分県。県内のスーパーでは、地魚を小さく切った刺し身のパックが「琉球」用として並んでいるのが目を引く。特製のタレに漬け込まれた「関さば琉球」は、新鮮な地魚に特製のたれが絡み、かむほどに広がるうまみが特徴だ。

家庭や居酒屋で愛される「りゅうきゅう」

「りゅうきゅう」は、アジやイワシなどの新鮮な魚をしょうゆ、酒、みりん、白ごまで和えた大分県を代表する郷土料理。家庭の食卓や居酒屋の定番メニューとして親しまれている。その起源は漁師のまかない料理にあり、残った刺し身をタレに漬け込んだ保存食として広まったという。

大分市の「郷土料理 こつこつ庵」の2代目代表・松本宗三さん(48)は、「漁師さんのまかない料理が県内に広まったもので、残った刺し身をタレに漬け込んだ一種の保存食ですね。ただ、うちはその日取れた魚しか使っていないのが特徴です」と語る。同店では、ブランド魚「関さば」の琉球(1480円)を提供。締まった身はかむほどにうまみが広がり、ひたひたの特製タレがよく絡む。カンパチ、タイ、関あじを含む計4種類の琉球が味わえ、ご飯にのせた「琉球丼」も人気だ。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

地元食材が光る「椎茸ぎょろっけ」

1971年にだんご汁屋として創業した同店は、県内各地の郷土料理を徐々に追加してきた。津久見市の名物「ぎょろっけ」をアレンジした「椎茸ぎょろっけ」(600円)は、魚肉の練り物に新鮮な野菜を加え、さらにシイタケの中に詰めた一品。ジューシーな組み合わせが絶妙で、とり天やニラ豚といった名物料理もそろい、常連客のほか観光客や出張族も多く訪れる。

「りゅうきゅう」の語源と多彩な味わい

「りゅうきゅう」の語源には、沖縄(琉球)から作り方が伝わった説や、ごまを使う「利休和え」から派生した説など諸説あり、定かではない。魚の種類や漬ける時間、だしなどの味付けは店によって異なるため、訪れる先々で異なる味わいを楽しむことができる。

※価格は税込み。記事中の値段などは紙面掲載時のものです。

国内外の総支局長が、日頃通っている店のおすすめメニューなど、地域の自慢の味を紹介します。

店舗情報

こつこつ庵:大分市府内町3の8の19
営業時間:午前11時半~午後2時半、午後5時~10時半
定休日:日曜または連休最終日
詳細はホームページで

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ