休館施設が「ワッカ」に再生、子ども遊び場やコワーキング導入
休館施設が「ワッカ」に再生、子ども遊び場やコワーキング導入

大阪府柏原市で長らく休館していた健康保養センター「サンヒル柏原」(安堂町)が、大規模な改修工事を経て、子ども向けの室内遊び場やコワーキングスペースを備えた市民交流センター「wakka(ワッカ)」に生まれ変わった。地域コミュニティーの希薄化が進む中、市は幅広い世代が交流することで相互理解や新たなつながりが生まれることを期待している。

誕生した「ワッカ」

ワッカは2階建てで、延べ床面積は約3700平方メートル。市の公共施設再編事業の一環として、利用者数の低迷により休館が続いていたサンヒル柏原を昨年4月から改修。老朽化などで解体予定だった老人福祉センターや健康福祉センターの機能も一部移転させた。

子ども向け遊び場「グラピコ」

1階には、教育玩具の輸入・開発販売会社「ボーネルンド」(東京)が設計した有料の室内遊び場「Grapico(グラピコ)」がオープン。約500平方メートルの広々とした空間には、ボールプールなどで体を大きく動かして遊べる「アクティブエリア」、おままごとやブロック遊びを楽しめる「イマジネーションエリア」、乳児でも安心して遊べる「ベビーエリア」があり、0歳から小学6年生までの子どもたちが同じ空間で一緒に遊べる。

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内装には柏原市特産のブドウや、柏原市と大阪府藤井寺市を結ぶ吊り橋・玉手橋など、同市にちなんだデザインが施されている。

コワーキングスペースと交流施設

エントランスでは、誰でも座って本を読んだりくつろいだりできるほか、カフェ、コワーキングスペース、学習室も設置。2階には囲碁や将棋を楽しめる「コミュニティスペース」のほか、用途別に使える和室や会議室が並ぶ。

「保育ルーム」では、親の就労の有無にかかわらず3歳未満の子どもを預けられる市の「こども誰でも通園制度」を実施し、一時預かりにも対応。囲碁や将棋、ビリヤードを楽しめるスペースもあり、幅広い世代が交流できる。

顔の見える関係づくり

5月7日のグランドオープンに先立ち、4月25日に行われたグラピコのプレオープンには市内在住の約140人が招待され、親子連れが室内遊びを体験。来場者は「1歳になりたての娘も安心して遊べてありがたい。雨の日や休日に遊べる場所が少なかったのでうれしい」と笑顔を見せた。

今後は世代間交流イベントも企画する予定で、市の担当者は「近所付き合いが減る中、ワッカでの交流を通じて少しでも『顔の見える関係』ができる施設にしたい」と話す。冨宅正浩市長は「世代を超えて人と人がつながれる施設。ぜひ一度、市内外から足を運んでほしい」と期待を込めた。

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