板橋区高島平の再開発、波多野副区長が語る「まちづくり」の核心
板橋区高島平再開発、波多野副区長が語るまちづくりの核心

東京都板橋区では、都市再生機構(UR)による高島平団地の一部を高さ約110メートルの賃貸タワーマンションに建て替える計画が進行中だ。この再開発に伴い、区道の延伸計画が住民の反対に遭い延期された。4月に就任した波多野真樹副区長(53)に、まちづくりへの思いを聞いた。

区道延伸の延期と今後の方針

区はタワマン建設予定地の旧高島第七小学校を解体するため、西側の区道を延伸する計画だったが、住民の反対を受け延期を決定した。波多野副区長は「地域の心配の声に配慮した」と説明する。その上で、「将来的には道路を通したい。URの施工計画が明らかになってから判断したい」と述べた。

工事車両の集中を避けるため、先に道路を開放する選択肢もあるとし、「新築工事の際、工事車両が特定の場所に集中するのが問題なら、先に道路を開放して出入りできる方が得策かもしれない」と語った。

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交通安全対策への取り組み

住民からは交通安全を理由に区道延伸に反対する声が上がっている。波多野副区長は「これまで車が通らなかった所に車が通るようになるので、ご心配はごもっともだ」と理解を示し、「どういった交通安全対策を取れるのか、しっかり勉強していきたい」と述べた。

具体的な対策として、都営三田線新高島平駅前の交差点そばにある中央分離帯の安全地帯を例示。また、滋賀県土木交通部長時代に見つけた、信号のない横断歩道でセンサーに手をかざすと車に注意喚起する安全機器の導入可能性にも言及した。

住民との対話を重視

区道延伸に反発が大きかった背景として「区が決めたから」という一方的な姿勢が挙げられる。波多野副区長は「考えている対策をお知らせし、反応を見ながら進めたい」と述べ、説明会の開催や現地での意見聴取を重視する姿勢を示した。

「100点満点はないが、皆さんが『ここまでやってくれるなら分かった』というところまで、われわれ自身が寄り添って努力していかないといけない」と語った。

副区長のバックグラウンドと高島平への思い

波多野副区長は国土交通省からの出向で、2025年度には区の技監を務めた。自身も1972年生まれで、高島平団地に初めて入居者が入った年と同じ。兵庫県西宮市の団地で育った経験から、「高島平では建て替えの議論が始まっており、私の親が直面している課題と一緒。本当に自分事として取り組みたい」と語る。週1回程度高島平を訪れているという。

今後のまちづくりで大切にしたいこと

「これまで通り、自分自身も現場に行って現地を見る、区民の声を直接聞く。それを大事にしながら、この街、この地域はこういう人たちが住んでいるんだと思い浮かべながら、しっかり判断していきたい」と締めくくった。

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