川崎・御幸公園で梅240本が初ライトアップ 江戸時代からの名所が復活
神奈川県川崎市幸区の御幸公園(東古市場)で、梅の花が見頃を迎えている。園内には28種類、合計240本の梅の木が植えられており、白梅の「白加賀」や紅梅の「八重寒紅」などが甘い香りを漂わせている。特に注目されるのは、今年初めて実施されるライトアップだ。2月14日から23日までの観梅会期間中、毎日午後4時から9時にかけて、普段は立ち入ることができない梅林内が特別に開放され、幻想的な光に照らし出される。
10年にわたる植樹事業が完了 目標本数を達成
御幸公園がある小向地区は、江戸時代から梅の名所として知られてきた。明治天皇が観梅に訪れた際には、3700本以上の梅の木があったと伝えられている。しかし、多摩川の堤防事業などの影響で樹勢が衰退し、2000年代前半にはわずか40本ほどまで激減してしまった。この状況を憂慮した川崎市は、2015年度から本格的な植樹事業を開始。10年目の今年度で事業を終了し、目標としていた植樹本数を達成した。市の担当者は「今後は現在の規模を維持しながら、地域の誇りとして育てていきたい」と語っている。
観梅会では多彩なイベントを開催
観梅会初日の2月14日には、午前10時から午後2時まで様々なイベントが行われる。具体的な内容は以下の通りだ。
- 伝統的な茶会の実施
- 迫力ある和太鼓の演奏
- 梅をふんだんに使用した和菓子の販売
これらのイベントを通じて、訪れた人々は日本の春の風情を存分に味わうことができる。梅の見頃は3月末まで続く見通しで、長期間にわたって楽しめるのも魅力だ。
地域の歴史と自然が融合した空間
御幸公園の梅林は、単なる花見の場ではなく、地域の歴史と自然が織りなす特別な空間となっている。江戸時代から続く梅の文化を現代に蘇らせた取り組みは、地元住民からも高い評価を得ている。初めてのライトアップは、夜間でも美しい梅の花を鑑賞できる機会を提供し、新たな観光資源として期待が寄せられている。
観梅会に関する問い合わせは、幸区企画課(電話:044-556-6612)まで。春の訪れを告げる梅の花が、歴史ある公園を彩っている。