福井「越前がに」漁獲高5年連続過去最高、26億8500万円に インバウンド需要が牽引
越前がに漁獲高5年連続過去最高、26億8500万円に

福井県「越前がに」漁獲高が5年連続で過去最高を記録、26億8500万円に到達

福井県が発表した2025年度の越前がに、すなわち県内で水揚げされたズワイガニの漁獲高は、前年度と比較して6%増加し、26億8500万円に達しました。これは5年連続で過去最高値を更新する快挙となり、県の水産業にとって明るいニュースとなっています。

漁獲量は減少も平均単価が上昇、インバウンド需要が後押し

興味深いことに、漁獲高の増加は漁獲量の増加によるものではありませんでした。資源管理の強化により、漁獲量は前年度比8%減少し、470トンとなっています。しかし、市場で取引される1キロ当たりの平均単価が16%上昇し、5710円となったことで、総額が押し上げられました。

県の担当者はこの平均単価の上昇について、「越前がにを食べに来る人が増えていることも一因として考えられる」と指摘しています。特に、北陸新幹線の延伸効果により、福井県を訪れる外国人観光客が増加し、高級食材としての越前がにへの需要が高まっているとみられています。

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種類別でもすべて上昇、資源管理の取り組みが実を結ぶ

越前がにの漁期は先月20日に終了しましたが、県水産課の詳細な分析によると、漁獲高はすべての種類で上昇しました。具体的には、雄が3%増の20億600万円、雌(セイコガニ)が18%増の5億5600万円、水ガニが6%増の1億2300万円となっています。

今シーズンの資源状況は良好だったものの、漁業者は将来を見据えて自主的に漁獲量を制限しました。例えば、雄については漁獲可能な甲羅のサイズを引き上げ、雌については1回の操業で水揚げできる個体数を抑えるなどの措置を講じています。この持続可能な漁業への取り組みが、ブランド価値の向上につながっている可能性があります。

最上級ブランド「極」は希少性が高まり、最高額50万円を記録

越前がにの中でも最上級ブランドとされる「極」の漁獲量は、前年度から約半減し、わずか26匹となりました。この希少性の高まりから、最高額は50万円に達し、ブランドのプレミアム性が際立つ結果となりました。

このように、福井県の越前がには、資源管理と市場需要のバランスが取れた成功事例として注目されています。インバウンド需要の増加に加え、地元の漁業者が将来を見据えた持続可能な漁業を実践していることが、5年連続の漁獲高更新につながったと言えるでしょう。

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