長良川鵜飼開幕を控え鵜122羽が健診 岐阜で獣医師が予防注射を実施
岐阜市の伝統漁法である長良川鵜飼が、5月11日に開幕するのを前に、10日に鵜の健診が行われました。鵜匠の自宅や長良川うかいミュージアムを会場に、鵜合わせて122羽が対象となりました。
県と市の獣医師6人が予防注射と血液検査を実施
岐阜県と岐阜市の獣医師6人は、鵜匠6人の自宅とミュージアムを訪れ、鵜一羽一羽に伝染病の予防注射を施しました。体調に不安が認められる一部の鵜については、詳細な血液検査も実施され、健康状態の確認が徹底されました。
この健診は、鵜飼のシーズン前に毎年行われる恒例の行事です。鵜は鵜匠にとって大切なパートナーであり、その健康管理は漁の成功に直結するため、細心の注意が払われています。
鵜匠代表「夏の暑さに気を配りたい」
鵜匠代表の杉山雅彦さん(65歳)は、健診後のコメントで次のように語りました。「鵜は順調に元気に育っています。しかし、近年は夏の暑さが年々増している傾向にあります。そのため、鵜の体調管理には特に気を配りながら、今シーズンを無事に過ごしていきたいと考えています。」
杉山さんの言葉からは、伝統を守りつつも、気候変動という現代的な課題に対応する姿勢が窺えます。鵜飼は1300年以上の歴史を持つ日本の重要無形民俗文化財であり、その持続可能な継承が求められています。
長良川鵜飼は、5月11日から10月15日までの期間、毎夜行われます(ただし、増水時や中秋の名月の前後などは休み)。観光客は、鵜匠が鵜を巧みに操り、鮎を捕る伝統の技を間近で見学することができます。今回の健診は、その安全で円滑なシーズン開幕に向けた重要な準備作業の一環となりました。



