任侠電器第17回:阿岐本の電器屋への関心と日村の葛藤
「昇さんの言いたいことはわかるんだがな……」と阿岐本が呟くと、日村は「え……?」と戸惑いを隠せない。阿岐本は続けて「あのオヤジさんに引退しろと言っても、はいそうですかってわけにはいかなそうだな……」と語り、日村は「はい……」と曖昧に返答する。阿岐本は「一度、あのオヤジさんの話も聞いてみてえもんだ」と述べ、町の電器屋への関心を深めている様子だ。
日村の疑問と電器屋の現実
阿岐本が電器屋に興味を持ち始めた理由は、日村には全く理解できない。日村は内心、電器屋のことはまるでわからないし、大型量販店に勝てるはずがないと考えている。いくら昇が頑張っても、町の電器屋に未来はないような気がしてならない。さらに、あの店主はヤクザを毛嫌いしているようで、状況は複雑だ。
阿岐本も言ったように、それは正しい見方かもしれない。ヤクザをやっている以上、人に好かれようとは思っていないからだ。しかし、日村は困ったものだなと感じる。昇が何を考えようが、あの電器屋は変わりようがないだろうと諦めに近い思いを抱いている。
阿岐本の関与と日村のため息
阿岐本はこの電器屋にどう関わろうとしているのか、日村には見当がつかない。阿岐本に気づかれないように、そっと溜め息をつく日村。物語は新たな展開を迎え、登場人物たちの思惑が交錯する。任侠電器第17回では、人間関係の微妙な駆け引きと、小さな町の電器屋を巡るドラマが描かれている。
今野敏によるこの連載は、日常の中に潜む非日常的な要素を巧みに織り交ぜ、読者を引き込む。次回の展開が待たれるところだ。



