中日・辻本倫太郎がオープン戦で猛アピール 18打数7安打の好調ぶり
中日ドラゴンズの辻本倫太郎内野手が、現在行われているオープン戦で好調を維持している。ここまでの成績は18打数7安打と高い打率を記録しており、開幕スタメンに向けて強いアピールを続けている。
広島戦での三塁打が好機を演出
広島東洋カープとの試合では、0対0の三回表一死の場面で、フルカウントから低めの変化球を捉え、左翼線へ三塁打を放った。この打球は左翼手の処理がもたつく間に三塁まで進む好走塁となり、チームの先制点につながる好機を作り出した。
辻本はこの打席について「塁に出たい場面でした。球数を稼いで四球を狙っていた意識があったからこそ、あの変化球に反応できた」と振り返る。ベースを蹴って三塁へ加速する姿は、観客の歓声を背に、開幕スタメンへ向かって突き進む決意を感じさせた。
昨季29試合から大きく成長
昨シーズンは29試合の出場にとどまった辻本だが、春季キャンプでは井上純也監督からMVPの一人に選ばれるなど、大きく成長を遂げている。この日の試合でも六回に左前打を放つなど、確実な打撃を見せつけた。
変化のきっかけとなったのは、昨秋に参加した教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」だ。試合ごとに福田永将コーチや小池正晃コーチと振り返りを行い、打席での考え方を徹底的に擦り合わせた。
「今は頭の中を整理し、試合の流れを見ながら打席に入れるようになりました」と辻本は語る。松中信彦打撃統括コーチも「何でもかんでも振らなくなった。選択眼が良くなっている」と目を細めて評価する。
井上監督も高評価「勢いのある選手」
井上監督は辻本について「勢いのある選手です。ベンチに置いておきたいし、外すことができない存在」と高く評価している。この日は二塁手として出場したが、チームには遊撃手の絶対的レギュラーが不在という状況もあり、内野の複数ポジションをこなせる辻本の価値はさらに高まっている。
「崖っぷちの立場」と自覚する3年目の内野手が、教育リーグでの経験を糧に、打撃面で大きな進化を遂げている。オープン戦での好調ぶりが、開幕後のレギュラー争いにどのように影響するか、今後の動向が注目される。
なお、この試合では中日の先発枠候補である大野雄大と涌井秀章の両ベテランも好投。大野は4回を5安打無失点、涌井は5回を4安打1失点に抑えた。打線では1番のカリステが2打点を挙げ、交代出場の鵜飼航丞も2点本塁打を放つなど、チーム全体の調子も上向きだ。
対する広島は、新人の赤木優太が先発で2回を無安打無失点に抑えたものの、救援陣が失点を重ねた。両チームの戦力比較において、中日が好スタートを切った形となった。



