中日ドラゴンズ、連敗で両リーグ最速10敗目 大野雄大が悔やむ四球と花田の初本塁打
2026年4月11日、プロ野球セントラル・リーグにおいて、中日ドラゴンズが阪神タイガースとの対戦で2連敗を喫し、両リーグで最速となるシーズン10敗目を記録した。試合は4対2で阪神が勝利し、中日は開幕から苦しい戦いを強いられている。
大野雄大、四球を悔やむ 4回4失点で敗戦投手に
先発投手の大野雄大は、この試合で4回を投げ4失点を許し、敗戦投手となった。特に痛手となったのは、新設されたテラス型観客席「ホームランウイング」への2本の本塁打。しかし、大野自身が最も悔やんだのは、四回表に阪神の佐藤選手に対して与えた先頭四球だった。
「絶対に大きいのを打たれたらいけないと意識しすぎた」と大野は振り返る。0対2とリードを許した直後の守備で、初球から細かく変化球や速球を内角に投じるも、球審の判定はボールが続き、結局四球を出してしまった。この四球がきっかけとなり、その後満塁の状況から犠牲フライと投手・伊原の適時打で2点を追加され、試合の流れを決定的にした。
大野は昨季2冠王の佐藤について、「普通にいったら抑えられない打者」と分析。降板後、ベンチで佐藤が2打席連続で本塁打を放つ姿を目にし、「厳しくいかないといけないと再確認した」と語った。また、捕手の木下は「ボールが中に、中に入っている感じだった」と投球内容を評価する一方で、高めへの逆球が痛打されたことも指摘した。
新人・花田がプロ初本塁打 チームの救いとなる活躍
苦しい試合の中、ドラフト6位ルーキーの花田選手が三回裏にプロ初本塁打を放ち、チームに希望をもたらした。2死走者なしの場面で、阪神先発・伊原の144キロの直球を逆方向へと弾き返し、新設の「ホームランウイング」へチーム第1号となるソロ本塁打を記録した。
花田は「スライダー系を待っていたが、甘く来たから打てた。調子が良い証拠」と笑顔を見せた。4日のデビュー以降、打率3割以上を維持するなど、上林や岡林を欠く外野陣で存在感を増している。彼は「今はがむしゃらにやるだけ。結果としてチームの底上げにつながればいい」と意気込みを語った。
井上監督、負傷相次ぐ苦境に前向きな姿勢示す
試合後、井上監督は記者団に対し、様々な課題についてコメントした。ホームランウイングに3本の本塁打を浴びたことについては、「それはもう承知で開幕しているわけだから。うちだけ出て相手が出ないというわけではないから、それはもうしょうがない」と冷静に受け止めた。
花田の活躍については、「緊急で1軍昇格させて、センターは特殊なポジションなのでルーキーには重いかなと思いつつも守備も無難にこなし、打撃でも非凡なものを見せてくれている。こちら側からすれば救いかなと思う」と評価した。
一方で、10日の試合で代走として出場後、左脚を引きずっていた樋口選手の出場選手登録を抹消したことについて、「本当に次から次へと(けが人が)出ちゃうんだけど、盗塁の時に必死にセーフになるためにという形で、気を抜いてやったけがとはわけが違う」と説明。樋口の離脱を痛手としつつも、「ここぞという時は樋口を一番信頼していたので、投手陣やレギュラー陣と同様に痛い」とチームへの影響を嘆いた。
苦しい戦いが続く中でのチームの姿勢については、「もちろん、そう自分に言い聞かせながら。今はみんなで耐えて、道が開けるのを信じてやっていくしかない」と前向きなメッセージを送った。
チームの現状と今後の展望
中日ドラゴンズは、2年連続で開幕からチームの勝ち越しが5カード連続でなく、負け越しが今季最多の7に膨らむ苦境に立たされている。大野雄大は、順当にいけば1週間後に甲子園で再び阪神と対戦する予定で、「ここ(土曜日)にきた意味をしっかりと考えて、やり返したい」と雪辱を誓った。
チームは負傷者が相次ぐ中、若手選手の台頭に期待を寄せつつ、早期の立て直しを図ることが急務となっている。今後の試合では、攻撃のつながりを改善し、投手陣の安定したパフォーマンスが求められるだろう。



