村岡桃佳、ヘリ搬送2度の負傷を乗り越え4度目のパラリンピックに挑む
冬季パラリンピックで日本勢最多となる通算4個の金メダルを獲得するアルペンスキー女子(座位)の村岡桃佳選手(29歳、トヨタ自動車所属)が、昨秋のけがからぶっつけ本番で挑む。最初の種目である7日の滑降を欠場することを明らかにし、万全の状態ではないが、不屈の闘志で頂点を目指す姿勢を示している。
厳しい復帰の道のりと不屈の精神
村岡選手は、昨春の日本代表合宿で本番会場のトファーネ・アルペンスキーセンターでの練習中に転倒し、右肘を痛めた。さらに復帰後の昨年11月、イタリアの別のスキー場での練習中に転倒し、今度は左鎖骨を骨折するという重傷を負った。彼女は公式練習後に、「まさか半年おきに搬送用ヘリコプターに乗るとは思わなかった。今、パラリンピックの会場に立てていることをうれしく思う」と率直な思いを語り、復帰を支えてくれた仲間への感謝の気持ちを述べた。
骨折後は手術を受けリハビリを開始したが、左肩に痛みが残り、精密検査で左肩の腱板を損傷していたことも判明した。このため、復帰までに当初の想定以上の時間がかかり、実戦のレースを経ないまま、パラリンピックを迎えることになった。
痛みと向き合いながらの競技への挑戦
現在も痛みが残る中、村岡選手は痛み止めの注射を打つ選択肢もあったが、「競技へのパフォーマンスを考えた時になるべく注射を打ちたくない方向で考えている」と慎重な姿勢を示す。9日には滑降と同じ高速系のスーパー大回転が控えるが、「ギリギリまで検討したい」と体の状態を見極めた上で出場するかどうかを判断すると語った。
18年平昌、22年北京に続く3連覇がかかる大回転は12日に行われる。高校生で初出場した14年ソチ大会から冬季4大会目となる今回のパラリンピックは、最も厳しい状態での挑戦となる。村岡選手は「メダルを目指すのがこの場に立つ者の使命の一つ。どこまでできるか、チャレンジの場になる」と決意を新たにし、アルペンスキーの女王としてのプライドをかけて戦う姿勢を強調した。
このように、村岡桃佳選手はヘリ搬送を2度経験するなど、困難な状況に直面しながらも、メダル獲得への使命感を胸に、パラリンピックの舞台に立ち続ける。彼女の不屈の精神と挑戦は、多くのファンに勇気と感動を与えている。



