第73回春季東海地区高校野球大会は23日、愛知県で開幕し、1回戦4試合が行われた。岐阜県勢は県大会1位の大垣日大が浜松商(静岡2位)に6対1で勝利した。同2位の県岐阜商は昴学園(三重1位)を3対0で下した。
県岐阜商、柴田投手が11奪三振で完封
県岐阜商が昴学園との投手戦を制した。二回、2死満塁から砂畑の2点適時打で先制。四回にも追加点を挙げた。先発した柴田投手は11奪三振の快投で完封した。
エースの真骨頂、ここ一番で力勝負
ここぞの場面でギアを上げられるのがエースの真骨頂だ。3点リードの六回2死一、三塁で県岐阜商の先発・柴田投手は、一発が怖い体重97キロの相手打者に対し、「ここは力で押し切る」と内角に146キロ直球を投じ、内野ゴロに仕留めた。連続単打で初めて得点圏に走者を背負った二回も、そこから2者連続三振。危なげない完封劇だった。
昨夏は2年生ながらエースとしてチームを甲子園4強に導いた。この試合、自己最速の148キロを計測するなどさらにたくましさを増す右腕は「明日も勝っていい流れで夏に向かいたい」と力を込めた。(多園尚樹)
大垣日大、効率的に得点し快勝
大垣日大が効率的に得点し、浜松商に快勝した。1点をリードされた二回、藤井選手の三塁打で追いつくと、松井満選手のセーフティースクイズで勝ち越しに成功し、終盤にも点を重ねた。先発の谷之口投手は二回以降立ち直り、7回1失点と好投した。
公式戦初出場の1年生・藤井選手が大暴れ
公式戦初出場の1年生が勝利を呼び込んだ。大垣日大の藤井大輔選手は3安打3打点と大暴れし、「チームが盛り上がって良かった」とはにかんだ。
二回1死三塁、好機で初打席が回ってきた。初回にエラーがからんで先制され嫌な流れを断ち切りたい場面。中堅手が左寄りに守っているのを左打席から冷静に観察していた。「絶対に点を取る。引っ張りで行こう」。直球をコンパクトに振り抜くと打球は外野を痛烈に抜けていった。同点に追い付き、自身は快足を飛ばして三塁へ。後続のセーフティースクイズで決勝点のホームを踏んだ。
三重県四日市市出身。高橋正明監督から熱心に誘われ、「ここで甲子園を目指したい」と大垣日大の扉をたたいた。走攻守三拍子がそろい、1年生ながら背番号5に抜てき。「先輩たちから積極的に行けと言われた」と三塁打で勢いに乗ると、二打席目は右前打、三打席目は中前適時打。盗塁も決め躍動した。高橋監督は「すごくいいバッティングだった」と舌を巻いた。
準決勝の愛知王者・享栄戦に向けては「足でかき回してプレッシャーをかけたい」と意気込んだ。春の選抜で自信を付けたチームに頼もしい戦力が加わった。(石井豪)
準決勝の見どころ
24日は岡崎市の岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで準決勝2試合がある。県岐阜商は午前10時から知徳(静岡1位)と、大垣日大は午後0時半から享栄(愛知1位)とそれぞれ対戦する。



