サッカーJ2のジュビロ磐田は、百年構想リーグ最終節となる23日、敵地でJ2札幌と対戦する。東B組で10チーム中8位が確定している磐田に対し、PK戦なしで直近7連勝中の2位札幌は、3点差以上で勝利すれば首位で終える可能性を残している。
植村選手の決意
「消化試合ではない。勝ちを取りに行く。来シーズンにつなげる残り3試合になる」。磐田の植村洋斗選手は、8月開幕の2026-27年シーズンを見据えてこう語った。
新たな役割で輝きを取り戻す
カテゴリー間の昇降格がない特別大会の同リーグは、プレーオフを含め残り3試合となった。終盤に差しかかり、本職の守備的MFではなく、最後列のセンターバック(CB)で本来の輝きを取り戻し始めているのが、大卒プロ3年目の植村選手だ。
「この数試合、運ぶドリブルはプロに入ってからいちばん感覚がいい。ただ、もっとできる思いもある」。これまでも長所に「推進力」を挙げていたが、敵を置き去りにするようなドリブルはあまり見られなかった。
臆病の殻を破る
プロの世界では一つのミスが得点に直結する。大学とではミスの重みが違う。「最終ラインは安全第一、ボールを奪われたら失点に直結するという考えに陥りすぎていた」。図らずも、兼職のCBで臆病の殻を破った。
最後列の守備は他よりも緩い。前にスペースがある。恐る恐るボールを持ち出してみた。意外と奪われない。小さな成功体験が脳裏に刻み込まれ、本能を呼び覚ました。前節の藤枝戦でも、自陣深くで相手パスを奪うと、そのままドリブルで敵陣に侵入し好機を演出した。
「簡単にボールを取られない能力はもともとあったけど、プロの舞台であらためて自信を深めている。このチームにないものだと思うので、チームのため、自分のためにも続けていきたい」
課題克服へ
19日は全体練習後、クロスをはじき出す個人練習に励んだ。「あの失点は防げた」。藤枝戦で、クロスに走り込む相手の対応を誤り、3点目を許した。身長173センチ、頭での競り合いも克服すべき喫緊の課題だ。「背が低いので工夫が必要。弱みじゃなく強みに変えられれば、プレーの幅が広がる」。札幌の勢いを止め、攻勢に転じる。CB植村選手に期待される役割だ。



