93年前の名勝負を体験する催し
1933年8月の全国中等学校優勝野球大会準決勝で繰り広げられた、愛知・中京商業(現在の中京大中京高)と兵庫・明石中学(同、明石高)の延長二十五回の激闘。その結末を体験する催しが6日、名古屋市昭和区の中京大中京高グラウンドで行われました。地元の滝川小学校6年生12人が参加し、緊迫した場面でのプレーを体験しました。
延長二十五回裏無死満塁の再現
体験会では、児童たちが「延長二十五回裏無死満塁」の設定で二塁手や三塁走者役としてプレー。ノックされた打球をさばいたり、本塁に滑り込んだりして、当時の選手たちの緊張感を体感しました。6年の宮尾亮佑さん(11)は「試合を体験できて光栄」と笑顔を見せました。
道徳の授業で学んだ努力の大切さ
滝川小の6年生は道徳の授業で、明石の嘉藤栄吉選手が失意から立ち直るまでの心情や、チーム一の努力家だったことで仲間から責められなかったことなどを学習。林慶亮さん(11)は「努力の大切さを学んだ」と振り返り、「あこがれの高校でプレーできてうれしい」と話しました。
両校現役選手による交流試合
体験会後には、中京大中京高と明石高の現役選手による交流試合が行われました。始球式では、二十五回裏に決勝のホームを踏んだ故前田利春さんの孫で会社員の憲宏さん(55)が投球。「いまだに足跡が引き継がれていて、孫としてありがたい」と感謝の言葉を述べました。
この名試合は、試合時間4時間55分が春夏通じて最長記録であり、今も多くの野球ファンに語り継がれています。今回の催しは昨年に続き2回目の開催で、参加した児童たちにとって忘れられない体験となりました。



