岐阜県内の2025年のアユ生産量(漁獲量と養殖量の合計)が、3年連続で全国1位となったことが、農林水産省の漁業・養殖業生産統計(速報値)で明らかになった。これを記念し、県や関係団体は県産アユのブランド力向上と消費拡大を目指し、県内の飲食店や販売店などと連携した「岐阜『鮎を食べよう!』キャンペーン」を開始した。
生産量の詳細と全国順位
同統計によると、県内のアユ漁獲量は200トンで全国3位、養殖量は814トンで同2位。これらを合わせた生産量は1014トンに上り、全国シェアの21.1%を占める。2位の愛知県との差は約100トンである。
漁獲量増加の要因
県里川・水産振興課は、支援を受けた漁業協同組合が県魚苗センター産の稚アユを放流したことで天然アユの増加につながったと分析。また、漁場整備や漁獲アユの集出荷事業の推進により遊漁者が増加したことも好調の要因としている。
養殖量増加の背景
県水産研究所(各務原市、下呂市)の指導のもと、事業者が徹底した防疫対策を実施。体に穴が開く「冷水病」などの感染症を大幅に抑制したことに加え、子持ちアユの効率的な生産技術の導入で収益性が向上し、養殖量全国2位の実現につながった。
同課の担当者は「アユに関わる全ての人の努力の成果。今後も支援を続けたい」と述べている。
「岐阜『鮎を食べよう!』キャンペーン」の概要
県と関係団体は、生産量日本一を受けて、県内でアユ料理を提供する飲食店や販売店、バーベキュー場などと連携したキャンペーンを6月1日に開始。10月31日まで実施される。
キャンペーンでは、登録店舗でのアユ料理提供や加工品販売、レシピ配布のほか、特設ホームページで参加店舗やアユを取り扱うバーベキュー施設を紹介。また、各店のアユ料理へのこだわりをまとめたガイドブックも、参加店舗や県内の道の駅などで配布している。



