英雄の名を冠するそり会場、2026年五輪で再び脚光を浴びる
2026年ミラノ・コルティナオリンピックの開催を控え、イタリア北部のコルティナダンペッツォに位置するそり会場が注目を集めている。この会場は、1956年コルティナダンペッツォ冬季オリンピックの旧施設跡地に建設されたもので、イタリアの英雄エウジェニオ・モンティの名前が付けられている。モンティはボブスレー男子選手として活躍し、1968年グルノーブル大会で2冠を達成するなど、計6個のメダルを獲得した伝説的なアスリートだ。
スポーツマンシップで称えられた功績
モンティは、単に速さだけでなく、その高いスポーツマンシップでも評価された。1964年インスブルック冬季オリンピックでは、自身のそりにトラブルが発生した際、ボルトを英国ペアに貸し出した。その結果、英国ペアが優勝し、モンティ自身は銅メダルに終わったが、彼は「ボルトをあげたから勝ったのではなく、最も速かったからだ」と語り、相手を称えた。また、4人乗り競技では、金メダルを獲得したカナダチームのそりの修理を仲間とともに手助けするなど、競技を超えた協力精神を示した。
レストランに飾られる遺品と友人たちの思い
そり会場の近くにあるレストランには、モンティの遺族から約1年半前に寄贈されたヘルメットなどの遺品が飾られている。レストランのオーナーであるジョルジョ・ゲディーナさん(66歳)は、モンティ一家と長年の友人であり、自身もボブスレー選手だった経験を持つ。ゲディーナさんは「彼は真のレジェンドです。勤勉で賢く、強かった」と語り、モンティへの敬意を表している。現在では、モンティの功績を知る人が少なくなっているが、2026年五輪を機に、この英雄の業績が再び脚光を浴びることを願っている。
このそり会場は、過去の栄光を現代に伝える象徴として、2026年ミラノ・コルティナオリンピックで重要な役割を果たすことが期待される。モンティの名を冠する会場で行われる競技は、単なるスポーツの祭典を超え、スポーツマンシップの価値を世界に発信する機会となるだろう。