桜の季節に鈴鹿サーキットでF1日本GPが開催 観客動員数が過去最多に
色鮮やかな桜が咲き誇る中、時速300キロを超えるフォーミュラカーが疾走する姿に、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)に集まった観客からは大きな拍手と歓声が沸き起こり、会場全体が熱狂の渦に包まれた。
世界最高峰の自動車レース「F1日本グランプリ」が3月27日から29日までの3日間、同サーキットで開催され、来場者数は計31万5000人に達した。この数字は、開催地が鈴鹿に戻った2009年以降で最多となる記録的な動員数となった。
日本の自動車メーカーが相次いで参入 会場はチームカラーに染まる
今年の日本GPでは、ホンダが英国のアストンマーティンに新型エンジンなどのパワーユニットを供給し、5年ぶりにF1への復帰を果たした。また、トヨタ自動車も今シーズンから「トヨタ・ガズー・レーシング(TGR)」の名称でハースチームのタイトルパートナーに就任するなど、日本の自動車メーカーが相次いで関与するレースとして注目を集めた。
会場内では、4万円を超える高額なチームウェアも販売されたが、多くの商品が売り切れる人気ぶりを見せた。観客席では、アストンマーティンのチームカラーである緑色のウェアを身に着けたファンや、TGRのロゴが入ったハースのウェアを着用する人々の姿が目立ち、各チームを応援する熱気が感じられた。
若手ドライバーの活躍とチームの奮闘 豊田会長も期待を語る
レース結果では、19歳のキミ・アントネッリ(イタリア、メルセデス)が中国GPに続いて2連勝を達成した。表彰式に出席した豊田章男・トヨタ会長(日本自動車会議所会長)は、取材に対し「女性や若い観客が多く、これまでモータースポーツに興味がなかった層も若いドライバーたちを見に来て、定着していく予感があった」と語り、今後の発展に期待を寄せた。
TGRハースチームでは、オリバー・ベアマン(イギリス)がクラッシュによりリタイアとなった一方、エステバン・オコン(フランス)が10位に入りポイントを獲得した。アストンマーティンチームは、フェルナンド・アロンソ(スペイン)が22人中18位で今季初の完走を果たした。
ホンダ・レーシングの折原伸太郎テクニカルディレクターは「来年鈴鹿に戻ってくる時には、より良いパフォーマンスを見せられるように努力していく」と誓い、今後の改善に意欲を示した。
桜が舞う春の鈴鹿サーキットで繰り広げられたF1日本GPは、過去最多の観客を動員し、日本の自動車産業の関与も深まる中、モータースポーツの新たな盛り上がりを印象付ける大会となった。



