徳島ガンバロウズ、新リーグBワンへの参入を決定 本入会へ向けた課題は観客動員
男子バスケットボールB3リーグに所属する徳島ガンバロウズは、今秋に再編される新たなリーグ制度において、2部相当となる「Bワン」への参入を目指すことが明らかになった。現状は仮入会のステータスであり、継続的な参戦が認められる「本入会」を獲得するためには、昨シーズンよりも平均入場者数を約500人増加させ、2000人以上に引き上げる必要がある。チームは現在、B3リーグで首位を維持しており、優勝を目指して奮闘中だ。
Bリーグの再編とBワン参入の要件
Bリーグは来シーズンから、最上位カテゴリーに「Bプレミア」を新設し、2部相当を「Bワン」、3部相当を「Bネクスト」として再編成する。この改革では、競技成績のみによる昇降格を廃止し、入場者数や売上高などの経営指標を総合的に評価する方針を打ち出している。
Bワンへの参入要件としては、平均入場者数2000人以上、年間売上高4億円以上などが設定されており、ガンバロウズは昨シーズンに黒字化を達成し、売上高は約4億4000万円に達した。スポンサー企業や団体も、参入初年度の約50から、2年目には約130へと大幅に増加している。
しかし、昨シーズンの平均入場者数は1558人であり、仮入会の基準である1500人はクリアしたものの、本入会に必要な2000人には届かなかった。チームを運営する「がんばろう徳島」の臼木郁登社長(33)は、「より大きな会場を活用し、観客動員数をさらに確保したい」と語り、課題解決への意欲を示している。
入場者数増加への取り組みと地域連携
観客動員の鍵となるのは、収容人数が多いアスティとくしま(徳島市)の使用頻度だ。今シーズンの開幕2連戦では、連日3100人を超える観客が集まった。一方、とくぎんトモニアリーナ那賀(那賀町)やうだつアリーナ(美馬市)を使用する場合、収容可能人数は1500人を下回るため、アスティでの試合開催が不可欠となっている。
入場者数の増加には、地域との連携も重要な要素だ。ホームタウンの徳島市に加え、連携協定を結ぶ那賀町、小松島市、松茂町に在住または在学する小中高校生を公式戦に無料招待する取り組みや、保育園や小学校での交流イベントを積極的に実施している。これにより、地域住民の関心を高め、ファン層の拡大を図っている。
臼木社長は、「Bワンでは現在のB2チームとも対戦可能となり、よりエキサイティングな試合を提供できる。B3での優勝や新リーグでの活躍を通じて、県外からの注目も集めるチームを目指したい」と抱負を述べた。
チームの歴史と今シーズンの戦い
ガンバロウズは、徳島県初のプロバスケットボールチームとして、2023-24シーズンからB3に参入し、プレーオフ準決勝まで進出したが、B2昇格は果たせなかった。昨シーズンは9位に終わり、プレーオフ進出も逃している。
今シーズンは、昨シーズンにB3・岐阜スゥープスで指揮を執った小林康法ヘッドコーチを招聘し、ハンター・コート主将ら岐阜勢が新たに加入した。強固な守備と精度の高い3点シュートを武器に勝利を積み重ね、現在は首位をキープしている。
小林ヘッドコーチは、「首位に満足することなく、目の前の試合や練習に集中して積み上げていくことが重要だ」と強調し、コート主将も「優勝を目指し、練習と試合の両面で成長を続け、前進していきたい」と意気込みを語っている。
ガンバロウズは、14日にアスティとくしまで山口パッツファイブと対戦し、91-76で勝利を収めた。15日にも午後2時から試合が予定されており、今シーズンはプレーオフを含めて5月まで試合が続く。チームはB3優勝を目指すとともに、Bワン本入会に向けた課題克服に全力で取り組んでいる。