徳島の山々の自然美を写す アマチュア写真家・谷賢太郎さんの写真展が8日から開催
徳島市のアマチュア写真家・谷賢太郎さん(76)による写真展「徳島の山の自然と人々」が、8日から同市のシビックセンター(アミコビル内)3階市民ギャラリーで開催されます。眉山や剣山系など県内の山々で出会った様々な動植物や風景、登山者たちの姿を約90枚のカラー写真で紹介する貴重な展示会です。入場は無料となっています。
眉山で出会った手のひらサイズのモグラの子ども
谷さんの最近の写真では、3月31日に眉山の登山道で、めったに人前に現れないモグラを撮影した一枚が特に注目を集めています。道の真ん中でうずくまる黒い姿を見かけ、近づくと体長10センチもないモグラの子どもでした。手のひらにのせると温かく、心臓の小さな鼓動が伝わってきたそうです。谷さんはシャッターを切り、木の下にそっと逃がしました。「雨の後で道に出てきたミミズを狙っていたのかも」と想像を巡らせています。
山々で出会った多様な野生動物たち
別の日には、雪の中で餌を探すシカ、じゃれ合う2匹のアナグマ、間近でこちらを見つめるシカやイノシシも写真に収められています。これらの写真は、徳島の山々に息づく豊かな生態系を生き生きと伝えています。
神秘的な雪山風景と山の花々
県内の山々の雪山風景も見事にとらえられています。上勝町などにまたがる雲早山では山頂付近に“霧氷の森”が広がり、木々が白い氷をまとった神秘的な眺めを撮影。大川原高原(佐那河内村)では、道路沿いに並んだ木々が霧氷で飾られた姿をとらえました。
山の花々も多く紹介されており、雪の間に黄色い花を咲かせたフクジュソウ、新緑の中で満開になった白いゴヨウツツジ(シロヤシオ)、眉山山頂の夜景と青いアジサイのほか、珍しいキノコの写真も並べられます。
登山者たちの姿と谷さんの思い
新雪の山道をスノーシュー(かんじき)をはいて進む人たち、滑り止めのアイゼンを装着した靴を履き、列になって歩く登山者も撮影され、山を愛する人々の姿が生き生きと写し出されています。
谷さんはカメラ歴30年以上で、近年は毎日のように眉山に登るほか、県内のグループ登山にもカメラを持って参加しています。「狙った写真が撮れなくても、予想しない何かに出会えて撮影できる。通えばこその楽しさがあり、山の様々な姿を見てほしい」と語っています。
作品展は午前10時から午後5時まで(初日は正午から、最終の16日は午後4時まで)開催されます。徳島の山々の自然美とそこに生きる人々の姿を感じられる貴重な機会となるでしょう。



