滋賀県の人口が139万人に減少、国勢調査速報値で1960年以来の減少
滋賀県人口139万人、国勢調査で1960年以来の減少

滋賀県は29日、2025年10月1日現在の国勢調査速報値を公表した。県内の人口は139万2439人で、2020年の前回調査から2万1171人(1.50%)減少した。5年に一度実施される国勢調査で人口が減少するのは、1960年の調査以来、実に65年ぶりのことである。

歴史的な人口減少の背景

1960年の国勢調査では、滋賀県の人口は約84万人で、1955年調査から約1万人の減少を記録していた。その後、県内の人口は増加に転じ、1980年調査では約108万人と初めて100万人を突破。増加率は徐々に鈍化したものの、2020年調査までは一貫して増加が続いていた。

県統計課は、これまでの人口増加の要因について「長らくベッドタウンとして人口が増えてきた」と説明する。しかし、県が毎月実施している人口推計では、増加の頭打ちが以前から明らかになっており、2024年2月には140万人を割り込むなど、減少局面に入っていた。

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市町別の動向

今回の速報値を市町別に見ると、草津市、守山市、栗東市の県南部3市で前回調査より人口が増加した。増加率が最も高かったのは草津市で3.35%。増加数は4818人で、全国でも20番目に多い。県統計課はこの3市について「JR琵琶湖線沿線の自治体で、京都や大阪へのアクセスが良いため」と分析している。

一方、残る16市町では人口が減少した。減少率が最も高かったのは甲良町で10.17%。次いで竜王町が7.24%、高島市が7.00%と続いた。特に甲良町の減少率は10%を超え、県内で最も顕著な減少を示している。

市町別人口と増減率(2025年国勢調査速報値)

  • 大津市:343,051人(▲0.59%)
  • 彦根市:111,647人(▲1.76%)
  • 長浜市:108,085人(▲4.88%)
  • 近江八幡市:79,393人(▲2.13%)
  • 草津市:148,731人(3.35%)
  • 守山市:84,539人(1.57%)
  • 栗東市:69,129人(0.45%)
  • 甲賀市:84,982人(▲3.82%)
  • 野洲市:50,013人(▲0.99%)
  • 湖南市:53,614人(▲1.55%)
  • 高島市:43,130人(▲7.00%)
  • 東近江市:109,923人(▲2.57%)
  • 米原市:35,339人(▲5.07%)
  • 日野町:20,010人(▲4.55%)
  • 竜王町:10,935人(▲7.24%)
  • 愛荘町:20,415人(▲2.29%)
  • 豊郷町:6,800人(▲4.66%)
  • 甲良町:5,715人(▲10.17%)
  • 多賀町:6,988人(▲3.93%)
  • 県全体:1,392,439人(▲1.50%)

世帯数の増加と単身世帯の増加

世帯数は59万906世帯で、前回調査比3.43%(1万9572世帯)の増加となった。しかし、1世帯あたりの人員は2.36人で、前回から0.11人減少している。県統計課は、未婚や晩婚化による単身世帯の増加や、3世代同居の減少が影響している可能性を指摘している。

この傾向は、全国的な少子高齢化やライフスタイルの変化を反映しており、滋賀県でも人口減少と世帯の小規模化が同時に進行していることが明らかになった。

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