コオニヤンマは、トンボの仲間で有名なオニヤンマによく似ており、やや小ぶりなトンボとして知られています。しかし、実はオニヤンマ科でもヤンマ科でもなく、サナエトンボ科に属するという興味深い特徴を持っています。飛翔中の姿は慣れていないと見分けるのが難しいものの、静止している際の姿勢や複眼の位置が異なることから、両者を区別することが可能です。
ヤゴの特徴と生態
コオニヤンマのヤゴは、その姿が非常にユニークで、この形態からトンボの形になるとは到底想像できないほど奇抜です。一見すると枯れ葉そのものであり、川の水がよどんで落ち葉がたまるような場所に紛れ込み、じっとしながら2回から4回の冬を越します。そのため、同じ場所でも様々なサイズの個体が見られるのが特徴です。また、汚い水を嫌うため、川の指標生物としても知られています。
他の類似種との違い
枯れ葉のような平たい姿のヤゴは、コヤマトンボやオオヤマトンボなど他にも存在しますが、コオニヤンマのヤゴは触角が丸いことが最大の区別点です。この特徴を押さえることで、正確な同定が可能となります。
ヤゴからトンボへの変身の神秘
筆者の最大の興味は、この平たいヤゴからどのようにして細長いトンボが現れるのかという点にあります。羽化間際の終齢個体を観察しても、外見に変化は見られません。ところが、羽化が始まると、突然細長い尾が現れます。いったい、この尾はどこにしまわれていたのでしょうか?この謎は、生き物の形態の不思議さを如実に示しています。
生きものの形には、魅力がたくさん詰まっています。コオニヤンマのヤゴからトンボへの変身は、その一例に過ぎません。自然界の神秘に、今後も目を向けていきたいものです。



