福井県警が信号機ない横断歩道での誤検挙を認め、反則金返還へ
福井県警は17日、信号機のない横断歩道において、標識の設置に不備があったにもかかわらず、横断歩行者等妨害等違反で2020年以降、誤って10人を検挙していたと発表しました。これに伴い、反則金の返還や違反点数の取り消しなどの対応を実施するとしています。
標識不備の実態と検挙の経緯
道路交通法施行令では、信号機のない横断歩道では、運転者の進行方向から見える位置に横断歩道標識を設置することが定められています。しかし、福井県警の発表によると、県内約3200か所の横断歩道のうち、半数で進行方向からは標識が見えなくなっていたことが判明しました。
具体的には、福井市5か所、越前市2か所、敦賀市、小浜市、あわら市各1か所の計10か所で、2020年から2025年にかけて10人を検挙していました。反則金の総額は9万3000円に上ります。
不備の発覚と謝罪コメント
昨年4月、坂井市内で標識などを点検していた警察官がこの不備に気づいたことをきっかけに、各地で同様の問題が発見されました。過去の交通反則切符を詳細に調査した結果、取り締まりの誤りが明らかになりました。
松浦則幸・交通部長は、「道路標識の適正な管理が行われていなかったことをおわび申し上げます。今後は適正な管理に努めていきます」とコメントし、管理の不備を謝罪しました。
今後の対応と影響
福井県警は、誤って検挙された10人に対して、反則金の返還手続きを進めるとともに、違反点数の取り消しを行います。この問題は、交通ルールの適正な運用と標識管理の重要性を改めて浮き彫りにしました。
県警は、同様の不備がないかさらなる点検を強化し、市民の安全と信頼の確保に努めるとしています。この事例は、全国の警察機関にも標識管理の見直しを促す可能性があります。