火災で全てを失った老舗ラーメン店、復活へ
昨年2月に火災で店舗を全焼した甲府市の老舗ラーメン店「湯村食堂」が、6月1日に復活する。一時は閉店も考えたが、経営していた高齢夫婦の娘らが、常連客からの再開を望む声に応え、新店舗のオープンにこぎつけた。夫婦とともに調理場に立つ予定の娘らは、「火災前の味を提供できるよう頑張りたい」と意気込んでいる。
創業1966年、湯村温泉街の名店
「湯村食堂」は1966年に創業。甲府市湯村の温泉街の一角に店を構え、温泉客や地域住民に長年親しまれる名店として知られていた。名物は数種類のみそと秘伝のたれで作るみそラーメン。深いコクとさらっとした後味を求めて、県外から訪れる固定ファンも多かった。
火災で全てを失う
火災が発生したのは昨年2月6日。厨房から出火した火は瞬く間に木造平屋建ての店舗を炎で包み、店は全焼。大切に使ってきたラーメンのだし取りに使う鍋や食器まで、全てを失った。経営する夫婦は大きな負い目を感じ、一時は廃業も頭をよぎったという。
常連客の声が復活の後押し
しかし、火災を知った常連客から「またあの味を食べたい」との声が次々と寄せられた。娘らはその声に背中を押され、新たな店舗の準備を開始。場所は以前とは異なるが、甲府市内で営業を再開する。味の再現には特にこだわり、火災前と同じレシピを守りながら、夫婦の指導のもとで調理を担当する。
娘らは「父と母が築いてきた味を絶やしたくない。お客様に喜んでもらえるよう、一から頑張る」と力を込める。復活を待ち望む常連客にとって、あの味が再び味わえる日が待ち遠しい。



