福島県郡山市の磐越自動車道で発生したマイクロバス事故で、福島県警は20日、バスを運転していた若山哲夫容疑者(68)=自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の疑いで逮捕=の自宅を家宅捜索した。若山容疑者の自宅は新潟県胎内市に所在する。18日には現場で若山容疑者を立ち会わせた実況見分が実施されており、県警は事故原因の詳細な解明を進めている。
容疑者の供述と事故の状況
県警によると、若山容疑者は「時速90~100キロで運転していたが、カーブを曲がりきれなかった」などと供述している。一方で、居眠り運転は否定し、「体調と運転に不安はなかった」と話している。しかし、捜査関係者への取材で、若山容疑者は4月から約1カ月の間に少なくとも乗用車で5件の物損事故を起こしていたことが判明している。県警は若山容疑者が正常な運転が可能な状態だったかどうかも含めて捜査を進めている。
事故の被害と詳細
6日に発生した事故では、バスに乗車していた稲垣尋斗さん(17)が死亡し、ほか5人の生徒が重傷を負った。バスは車体にガードレールが突き刺さった後も停止せず、約20~30メートルにわたり走行を続けていたことも明らかになっている。バスにはドライブレコーダーが搭載されておらず、県警は同乗していた生徒が撮影した事故直前の動画を解析している。
捜査の進展と今後の見通し
県警は、若山容疑者の自宅捜索により、事故原因に関連する証拠品の確保を目指す。また、同乗生徒の証言や動画解析を進め、運転状況の詳細を再現する方針。事故を巡っては、運行管理の適切性や学校側の責任についても議論が広がっている。



