熊本県の阿蘇広域行政事務組合消防本部はこのほど、福岡県を拠点に活動するサイクリングチーム「RCC FUKUOKA」に対し、人命救助に対する感謝状を贈呈した。このチームは昨年9月、サイクリング中に突然倒れたメンバーの男性(59)を迅速かつ適切な措置で救い、地域の安全に貢献したとして高く評価された。
突然の出来事とチームの連携
感謝状の対象となったのは、昨年9月21日に発生した出来事だ。10人のメンバーでサイクリングを楽しんでいたところ、南阿蘇村の展望所で男性メンバーが突然倒れ、意識と呼吸が失われた。救急車が到着するまでの約13分間、他のメンバーは直ちに連携し、心臓マッサージや人工呼吸などの応急処置を施した。さらに、現場に到着する救急車を誘導する役割を担うメンバーもおり、チーム全体で迅速かつ組織的な対応を行った。
男性はその後、ドクターヘリによって熊本市内の病院に搬送されたが、幸いにも1週間後に退院することができた。この迅速な救命措置がなければ、命を落とす可能性もあったとされる。
感謝状授与式の模様
5月17日、阿蘇広域行政事務組合消防本部で感謝状の授与式が行われた。同消防本部の木村彰宏予防課長は感謝状を手渡し、「皆様の行動は地域の安心、安全を支える大きな力です」と述べ、チームの勇気ある行動を称えた。
チームを代表して感謝状を受け取った広渡真美さん(46)は、「それぞれがやるべきことを見つけて動くことができました。この経験を語り継ぎ、今後も元気に健康にサイクリングを楽しみたい」と語った。チームメンバーは今回の経験を教訓に、今後も安全なサイクリング活動を続ける意向を示している。
この出来事は、サイクリング中の突然の体調変化に備え、チーム内での応急処置の知識や連携の重要性を改めて浮き彫りにした。阿蘇広域行政事務組合消防本部は、地域住民や活動団体に対し、救命講習の受講を呼びかけている。



