台風6号接近、福島の果樹農家が対策急ぐ 摘果作業や防風ネットで被害防止
台風6号接近、福島の果樹農家が摘果作業など対策急ぐ

台風6号の接近に備え、福島県内の果樹農家や漁港では2日、被害を最小限に抑えるための対策が急ピッチで進められた。台風は3日昼すぎに県内に最も接近する恐れがあり、中通りと浜通りでは警報級の大雨となる可能性が指摘されている。各地で厳重な警戒が必要とされている。

モモ農家の懸命な対策

桑折町伊達崎のモモ畑では、農家が木の枝折れを防ぐため、急いで摘果作業に取り組んだ。後藤哲男さん(68)は、5月のひょう害で8割のモモが被害を受けたばかりであり、「雨量と風の威力次第だ。台風が来ればダブルパンチになる」と警戒感を強めている。

後藤さんは普段から防風ネットを樹木の2列置きに設置し、モモの木約300本の枝を支柱と針金で固定することで風力を和らげる工夫をしている。ひょう害から3週間弱が経過し、新芽が出始めて樹勢が回復しつつあるが、「実が枝で擦れて商品価値が下がる。風で葉がやられると病気が入りやすい」と懸念を示した。

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漁港での備え

相馬市の松川浦漁港では、漁師が漁船の係留ロープを張り直すなど、係留強化に追われた。60代の男性漁師は「近年にない大きな台風だと聞き心配。それてくれればいいが」と不安な様子で語った。

浜の駅松川浦では、屋内に移動できない大型のかご台車をロープで固定したほか、風よけネットをかぶせ、商品搬入用の発泡スチロール箱などが散乱しないように対策を講じた。店長の山田豊さん(72)は「お客さんの安全にしっかりと目を配りたい」と述べた。

気象台の警戒呼びかけ

福島地方気象台は県庁での記者会見で、強風や高波、大雨による土砂災害などへの警戒を呼びかけた。浜通りの海上では3日夜から北寄りの強い風で大しけとなる見込みだ。

2日午後6時から予想される24時間降水量は、中通りと浜通りで最大100ミリ、会津で60ミリ。3日午後6時からの24時間では、浜通り60ミリ、中通り50ミリ、会津10ミリの予想となっている。

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