神奈川県横浜市中区のJICA横浜海外移住資料館で、第二次世界大戦中に米国の強制収容所に送られた日系米国人の生活に焦点を当てた特別展「追憶-絵画からたどる日系アメリカ人の歴史と美術」が開催されている。会期は5月10日まで。
展示の背景と目的
同館によると、アジア人に対する人種差別などを背景に、当時米国西海岸に居住していた約12万人の日系人が強制的に立ち退きを命じられ、収容所に送られた。戦後80年を機に、この歴史を多くの人に知ってもらおうと企画された。展示では、米ロサンゼルスの全米日系人博物館が所蔵する、日系米国人の芸術家10人が描いた絵画17点と写真1点の複製が並べられている。
作品が伝える日系人の日常
作品からは、築き上げてきた仕事や学校などの日常生活から理不尽に切り離され、鉄条網に囲まれ、粗末なバラックが建つ敷地から出られない中でも、日系米国人がくじけずに日々を過ごそうと励む様子がうかがえる。退屈と絶望にあらがうように、ギャンブルやカードゲームに集中する人々の表情が描かれている。また、大人たちは子どもの学習環境の整備に力を注いだといい、絵画の中の幼い女児は真剣なまなざしで何かを紙に書いている。
大野裕枝館長は「日系米国人の強さを感じてほしい」と来場を呼びかけている。
開催概要
- 会期:2026年4月26日(日)~5月10日(日)
- 休館日:月曜日(ただし5月4日は開館、5月7日・9日は休館)
- 開館時間:午前10時~午後6時(最終入館は午後5時半)
- 入場料:無料



