大阪府泉佐野市が、自治体主導としては初となる赤ちゃんポストや内密出産の施設設置を目指している。その取り組みの一環として、先行事例である熊本市の慈恵病院に職員を派遣し、研修を実施することが28日、市関係者への取材で明らかになった。
研修の目的と内容
研修には十数人の参加を見込んでおり、市職員や、連携する「りんくう総合医療センター」のソーシャルワーカー、助産師らが対象となる。研修では、プライバシーに配慮した対応方法や、赤ちゃんを児童福祉支援へとつなぐ一連の流れについて学ぶ。さらに、妊産婦からの相談対応や危機管理についても習得する予定だ。
計画の概要
泉佐野市が計画を進める赤ちゃんポストは「赤ちゃんいのちのバトン」と命名され、受け入れは原則として生後1カ月未満の乳児としている。病院以外に身元を明かさない内密出産の施設も含め、2026年度中の運用開始を目指している。
この取り組みは、全国的に見ても自治体が主体となって赤ちゃんポストを設置する初めてのケースとなる。慈恵病院は2007年に「こうのとりのゆりかご」として赤ちゃんポストを設置し、多くの実績を積んできた。泉佐野市はそのノウハウを活用し、安全で適切な運用を図りたい考えだ。
今後の展望
泉佐野市は今後、研修で得た知識を基に具体的な施設設計や運用ルールの策定を進める。また、地域の医療機関や児童相談所との連携を強化し、赤ちゃんや母親への支援体制を整える方針である。市は、この取り組みが全国のモデルケースとなることを期待している。



