指定暴力団山健組の中田浩司組長(67)について、殺人未遂などの罪で無罪とした大阪高裁判決が確定したことが27日、明らかになった。検察側が上告期限の26日までに最高裁判所への上告を行わなかったためである。
事件の概要
中田組長は2019年8月、神戸市内で、当時対立関係にあった指定暴力団山口組系の組員に対し、拳銃を6発発射し、うち5発を命中させて重傷を負わせたとして起訴されていた。事件は山口組の中核団体である弘道会の拠点事務所前で発生した。
一審判決と高裁判決
一審の神戸地裁の裁判員裁判では、現場近くの防犯カメラ映像が不鮮明で犯人と断定できないとして無罪が言い渡された。検察側はこれを不服として控訴したが、大阪高裁は12日、一審判決を「論理則や経験則に照らして不合理ではない」と判断し、検察側の控訴を棄却していた。
検察は一審で懲役20年を求刑していたが、高裁判決を受け、上告を見送る判断を下した。
背景
関係者によると、山健組は当時、指定暴力団神戸山口組の中核団体であり、山口組と対立関係にあった。しかし、その後神戸山口組から離脱し、2021年秋には山口組に合流している。



