被爆クスノキのタクトで平和願う ハーバード大管弦楽団が長崎で演奏
被爆クスノキのタクトで平和願う ハーバード大演奏

被爆クスノキのタクトで平和響け 米大管弦楽団、長崎で演奏

長崎原爆の被害を受けながらも生き延びたクスノキの枝が、音楽のタクトに生まれ変わりました。自身も被爆三世である九州産業大(福岡市)の伊藤敬生教授(63)が進める平和プロジェクトの一環として製作され、「ヘイワノタクト」と命名されました。2026年5月23日、来日した米ハーバード大の学生管弦楽団の指揮者が長崎市内のホールでこのタクトを振り、平和を願う演奏を披露しました。

プロジェクトの背景

このプロジェクトのテーマは「被爆樹木を通して五感で平和を体感する」ことです。タクトの材料となったクスノキは、長崎市の山王神社にある巨樹で、「復興のシンボル」として知られています。伊藤教授は被爆80年の昨年から、落ち葉や定期管理で剪定された枝を材料に、お香やうちわなどを作ってきました。今回のタクトもその一環で、平和への願いを音楽に乗せて届けることを目的としています。

演奏会の様子

23日の演奏会では、ハーバード大管弦楽団の指揮者が「ヘイワノタクト」を手に取り、力強くタクトを振りました。会場には多くの観客が詰めかけ、平和への祈りを込めた美しい音楽が響き渡りました。演奏後、指揮者は「このタクトには特別な意味が込められている。平和を願う気持ちを音楽で表現できて光栄だ」と語りました。

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伊藤教授は「被爆樹木の力を借りて、平和のメッセージを世界に発信したい。音楽という普遍的な言語を通じて、多くの人に平和の大切さを感じてもらえれば」とコメントしています。

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