カゴメが「トマトケチャップ」の一部商品について、パッケージデザインを変更する方針を取引先の小売企業に伝えていることが13日、関係者への取材で明らかになった。背景には中東情勢の悪化があり、ナフサを原料とするインクの調達が困難になっているためだという。
パッケージ変更の背景
現在のパッケージは白を背景に赤いトマトのイラストが並んだデザインだが、関係者によると、5月下旬ごろから順次、新しいデザインに切り替える予定だ。カゴメは朝日新聞の取材に対し、「現時点で伝えられることはない」とコメントしている。
食品業界での包装見直しの動き
食品包装の見直しは他の企業にも広がっている。カルビーは12日、ポテトチップスやかっぱえびせんなど計14商品の包装をカラー刷りから白黒に変更すると発表した。また、日清製粉ウェルナの「マ・マー スパゲティ」では、乾麺を束ねる帯に記載されていたゆで時間を順次、無地に切り替えることを決定している。
これらの動きは、中東情勢の緊迫化に伴うインク原料の供給不安が主な原因とみられる。ナフサは石油精製の過程で得られる製品で、印刷インクの溶剤として広く使用されている。中東地域での地政学リスクが高まる中、多くの企業が包装資材の調達に苦慮している。
カゴメのトマトケチャップは家庭用から業務用まで幅広く流通しており、今回のパッケージ変更が消費者に与える影響は少なくないと予想される。新しいデザインの詳細や変更期間については、今後の発表が待たれる。



