日系ブラジル人教員、本名で教壇に立つ決意
日本で生まれ育ったものの、国籍を理由にからかわれる経験をしたフクモト・ウィリアン・ガブリエル・カズユキさん(28)。三重県内の小学校に勤める日系ブラジル人教員である彼は、学生時代を通じて漢字の通称名「福元和之」を使用してきました。しかし、今春から本名を名乗り始めたのです。
過去の葛藤と現在の選択
フクモトさんは「自分は日本人と変わらないと思いたかった」と振り返ります。家に友達を呼べず、フォークやスプーンを使う両親の傍らで箸を持った経験もありました。そんな中、始業式で本名を明かした後、外国にルーツを持つ児童から「今の長い名前で嫌な思いをしたことはあった?」と質問されました。肌の色や名前の長さに悩むその子の姿に、かつての自分を重ねたのです。
「本名であれ通称であれ、自分の名前に変わりはありません。本人の意思で選択できない世の中に向き合いたい」と語るフクモト先生。彼のありのままの姿は、教え子たちにとって大きな勇気となっています。



