鹿児島県警は26日、食品表示法違反の疑いで、指宿市の畜産加工会社「水迫畜産」の事務所や鹿児島市にある加工工場を家宅捜索した。農林水産省から3月、他県産の牛肉が含まれる商品を「鹿児島県産」と表示したなどとして、同法などに基づき行政指導を受けていた。県警は今後、関係者に任意で事情を聴くなどして詳しく調べる。
ふるさと納税返礼品にも出荷
農水省によると、問題のあった牛肉の多くが、ふるさと納税の返礼品として県内の複数自治体に出荷されていた。2023~24年に出荷した計約27トンに関し、交雑種などの肉を含む商品に「黒毛和牛」、沖縄、宮崎県産を含む商品に「鹿児島県産」と記したほか、牛の個体識別番号を使い回していた。
行政指導の経緯と今後の捜査
農林水産省は3月、同社に対して食品表示法に基づく行政指導を実施。県警は今回の家宅捜索で押収した資料を分析し、関係者から任意で事情を聴くなどして、違反の実態解明を進める方針だ。
水迫畜産は、地元で長年営業する畜産加工会社で、これまでに食品表示に関する問題は確認されていなかった。今回の事態を受け、同社は取材に対し「捜査に全面的に協力する」とコメントしている。



