愛知県で自転車青切符詐欺が発生、警察官装い現金要求 県警が注意喚起
愛知で自転車青切符詐欺、警察官装い現金要求

愛知県で自転車青切符制度を悪用した詐欺被害が相次ぐ

今月1日に導入された自転車に対する交通反則通告(青切符)制度を悪用し、反則金と称して現金をだまし取る詐欺被害が全国的に拡大している。愛知県内でもすでに被害が発生しており、県警察は緊急の注意喚起を行っている。

名古屋市で70代男性が5万円をだまし取られる

4月17日午後3時過ぎ、名古屋市名東区を自転車で走行していた70代の男性が、白いワゴン車に乗った警察官を名乗る2人組の男に呼び止められた。男たちは「歩行者がいるのに手信号をしないのは違反だ」などと主張し、その場で現金の支払いを要求。男性は5万円を手渡し、だまし取られた。この事件は青切符制度に絡んだ詐欺として愛知県内で初めて確認された事例となった。

一宮市では高校生が詐欺未遂を回避

さらに、4月15日には一宮市内で自転車に乗っていた男子高校生が同様の手口で狙われた。警察官を装った男から「罰金の対象です。今ここで6千円払ってください」と声をかけられたが、高校生はすぐに詐欺だと気付き、その場を離れたため被害を免れた。県警によれば、この未遂事件も青切符制度を悪用した詐欺の一環とみられている。

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県警が強調する「絶対にない」現金受け取り

愛知県警察交通指導課の担当者は、取り締まり現場で警察官が現金を受け取ることは絶対にないと明確に否定。反則金の支払いは金融機関の窓口でのみ取り扱われており、現場で現金を要求された場合は直ちに110番通報するよう強く呼びかけている。

同担当者は「青切符制度は交通安全を目的としたものですが、これを悪用する不審者が現れています。市民の皆様には十分な警戒をお願いします」と述べ、注意を促した。

全国で拡大する詐欺被害の実態

反則金名目で現金を要求する詐欺被害は愛知県以外でも相次いで発生している。具体的な事例としては:

  • 広島県では4月9日に高校生が2千円をだまし取られた
  • 栃木県や鹿児島県でも同様の詐欺事件が報告されている
  • 被害者は高齢者から若年層まで幅広い年齢層に及んでいる

県警が実施する対策と啓発活動

こうした状況を受け、愛知県警は以下の対策を強化している:

  1. 公式SNSやホームページでの注意喚起情報の拡散
  2. 啓発チラシの作成と配布(イベント会場など)
  3. 県内の警察署や公共施設へのポスター掲示
  4. 地域住民への直接的な注意喚起活動の実施

青切符制度の実際の運用について

青切符制度では、違反内容によって対応が異なる。ながら運転(反則金1万2千円)や踏切の遮断機が下りた状態での立ち入り(同7千円)など、危険性の高い違反については指導・警告を経ずに青切符での摘発が想定されている。

一方、歩道通行(同6千円)やイヤホンを装着して周囲の音が聞こえない状態での運転(同5千円)などの違反については、悪質な場合を除き、指導や警告が原則となっている。また、歩道通行については、13歳未満または70歳以上の人などは車道寄りを徐行して通れるなど、例外規定も設けられている。

県警関係者は「制度を正しく理解し、不審な要求には応じないでください。何かあればすぐに警察に連絡を」と繰り返し注意を呼びかけている。

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