東京都多摩地区で1月、自宅の押し入れに当時中学生の少女を閉じ込めたとして、両親と兄2人の計4人が逮捕監禁致傷などの疑いで警視庁に逮捕された事件で、少女がほとんど身動きできない状態で監禁されていたことが捜査関係者への取材で新たに分かった。
押し入れを改造、拘束具も
捜査関係者によると、少女は押し入れの下段(幅170センチ、奥行きと高さ約80センチ)に閉じ込められていた。ふすまを外して木の板を張り、外側から施錠できる扉が設けられていた。内部には両手足の拘束具が取り付けられ、少女は両手足を拘束され、あおむけの状態だったとみられる。
母親は任意聴取に対し「しつけのため昨年9月に押し入れを作った」と供述。少女には骨折の痕や複数のあざがあり、警視庁は断続的に監禁していたとみて調べている。
国の指針に反する対応
食事は他の家族よりも少量だったとみられ、1月28日に母親からの119番で病院に搬送された際には、背中に全治1週間の床擦れができ、同世代の平均体重より10キロ少なかった。
管轄の児童相談所は13日、東京新聞の取材に応じ、1月26日に一般の人から通報を受け、病院搬送後の29日に自宅を訪問したことを認めた。国の指針では通報から原則48時間以内に子どもの安否確認を行うことになっているが、これに沿わなかった点を担当者は認め、「円滑に訪問できるよう家族と日常的に関わっている関係機関と調整していたが、結果は重く受け止めないといけない」と述べた。
今後の捜査
警視庁は、両親と兄2人の計4人を逮捕し、監禁の経緯や動機について詳しく調べている。児童相談所の対応の遅れも問題視されており、再発防止策が求められる。



