妻と死別した高齢男性、認知症リスク2.3倍に増加 千葉大が大規模調査
妻と死別の高齢男性、認知症リスク2.3倍 千葉大

千葉大学の研究チームは、妻と死別した高齢男性は認知症や死亡のリスクが大幅に上昇するという衝撃的な結果を発表した。一方で、夫を亡くした女性にはこうした悪影響が顕著に見られず、生きがいを感じる人が増えるなど、対照的な傾向が明らかになった。

調査の概要

研究チームは、2013年時点で結婚していた65歳以上の約6万人を対象に、2016年までの健康状態を追跡調査。配偶者と死別したグループとそうでないグループを男女別に比較した。

男性への影響

妻を亡くした男性は、死後4~6年後に認知症になる割合が2.3倍に上昇。死亡リスクも3~4年後に1.9倍に跳ね上がった。研究者は「高齢男性は仕事中心の生活を送ってきたケースが多く、心身のサポートを配偶者に依存している傾向がある」と指摘する。

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女性への影響

一方、夫を亡くした女性は認知症リスクの上昇が示唆されたものの、統計的に有意な差は確認できず、死亡リスクとの関連も見られなかった。むしろ、死別後に生きがいを感じる人が増えるなど、心理的な回復力が高いことが示唆された。

メンタルヘルスの変化

メンタルヘルス面では、男性は死別後1年以内に抑うつリスクが増加し、幸福感が低下。しかし、時間の経過とともに回復する傾向が見られた。

この研究は、高齢期の配偶者喪失が男女で異なる健康影響を及ぼすことを示しており、特に男性への支援の重要性を浮き彫りにしている。

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