警視庁は4日、首都高速道路の子会社「首都高パトロール」に所属する22歳の男性社員を、自家用車を覆面パトカー風に違法改造したとして、道路運送車両法違反(不正改造)容疑で東京地検に追送検したことが明らかになりました。この男は、日産「スカイライン」にサイレン装置や赤色灯を取り付けるなど、高度な改造を施していたとみられています。
供述内容と改造の実態
捜査関係者によると、男は昨年1月ごろ、自宅駐車場で違法改造を行った疑いが持たれています。調べに対し、男は「誰も偽物と気付かないほどの高い完成度」と供述し、さらに「物心ついた頃から警察や消防のキラキラ光る車両に憧れがあった」と動機を語っています。改造された車両は、外観が本物の覆面パトカーと見分けがつかないほど精巧だったといいます。
複数の違反行為と逮捕の経緯
警視庁は、男が昨年12月18日、別の違法改造車で東京都内と埼玉県内を約54キロメートル走行し、信号無視などの違反を45回繰り返したとして、反則切符(青切符)を交付する方針です。この車両の不正改造容疑で、男は先月19日に逮捕されていました。今回の追送検は、さらに別の車両の改造が発覚したことによるものです。
会社の対応と業務内容
首都高パトロールによると、男は昨年4月に入社し、首都高速道路の事故対応や落下物の回収を担う「巡回業務」を担当していました。業務中にはパトロールカーで緊急走行することもあったといいます。同社は「社員が逮捕されたことは大変遺憾であり、厳正に対処したい」とコメントしています。
本件は、公的な業務に従事する社員が、その知識や経験を悪用したケースとして注目されています。警視庁は引き続き、改造の経緯や他の違反行為の有無について詳しく調べる方針です。



