ニセ警察官による暗号資産詐欺、1億8千万円被害
警視庁は26日、東京都北区に住む40代の男性が、警察官を装った人物に約1億8千万円相当の暗号資産(仮想通貨)をだまし取られたと発表した。この事件は、特殊詐欺の手口が巧妙化している実態を浮き彫りにしている。
手口の詳細
赤羽警察署の調べによると、今年1月、男性のスマートフォンに「サイバー課の警察官」を名乗る男から電話があった。電話の相手は、「あなたの口座資金が犯罪に加担している。保釈金を支払わなければ逮捕される可能性がある」と告げた。さらに、「保釈金は暗号資産で送金するよう」指示したという。
男性は指示に従い、暗号資産を購入し、5月までの間に計20回以上、指定された口座に送金した。その後、相手からの連絡が途絶えたため不審に思い、署に相談して被害が発覚した。
常時音声通話で監視
男性は1月以降、トークアプリに誘導され、「ミーティング機能」で常に音声をつないだままにするよう指示されていたという。男性は「監視下に置かれていると思い、支払ってしまった」と話している。
さらに、アプリ上では裁判官を名乗る人物が差出人として記載された「同意書」や「確認書」などの偽書類の画像も送られてきており、男性は本物の警察官だと信じ込まされたとみられる。
警視庁が注意喚起
赤羽署は特殊詐欺事件として捜査する方針。また、「警察官が金銭を要求することや、逮捕状や令状をスマートフォンで示すことは決してない」と注意を呼びかけている。警視庁は、同様の電話があった場合はすぐに最寄りの警察署や警察相談専用電話(#9110)に連絡するよう求めている。



