安来市の妊産婦支援事業、地元産米配布が好評
島根県安来市が実施する妊産婦を対象とした地元産米の配布事業「市マタニティ応援プロジェクト」が、高い評価を得ている。本事業は、栄養価の高い地元産の米を妊産婦に無償で提供するもので、利用率は9割を超える好調な数字を示している。市は「今後も継続していきたい」と意欲を示している。
事業の概要
このプロジェクトは、安来市内に住民票を有する妊婦、および1歳未満の子どもを養育する産婦を対象に、毎月5キログラムまたは10キログラムの「金芽米」を贈呈するものだ。金芽米は、米穀メーカーの東洋ライス(本社:和歌山市)が独自の精米技術を用いて製造しており、玄米の栄養素とうま味を保持している。通常の白米と比較して、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれている点が特徴である。
協定と展開
2023年5月、安来市は東洋ライス、およびJAしまねの三者で、食育推進などを目的とした包括連携協定を締結した。同年6月からは市内の小中学校などの給食に金芽米が提供され始め、10月からは妊婦への配布が開始された。さらに2024年4月からは対象を産婦にも拡大し、現在に至っている。利用を希望する者は、母子手帳の交付時および出産後に、専用アプリケーションを通じて申請を行う仕組みだ。
予算と利用実績
安来市は2026年度一般会計当初予算に、本事業の経費として3246万円を計上した。2025年3月から2026年2月までの期間において、対象となる妊婦140人のうち129人(92.1%)、産婦140人のうち136人(97.1%)が申請を行った。利用者からは、「重い米を店に買いに行かなくて済む」「米が品薄だった時に困らなかった」などの好意的な声が寄せられている。市いきいき健康課は、「おいしい金芽米を食べて、母子ともに健康に過ごしてほしい」とコメントしている。



