LINEグループ「近畿ペンライト勢」がきっかけ、大阪で大規模な改憲反対デモ開催
2026年4月19日、戦争や憲法改正に反対するデモや集会が全国各地で実施され、大阪・梅田駅前のヨドバシカメラ前では午後2時から約700人が集結した。参加者は歩道を囲み、「改憲反対」や「武力で平和は作れない」と書かれたプラカードを掲げ、平和への強いメッセージを発信した。
急遽呼びかけ人となった岡本健作さん、LINEグループから行動へ
今回のデモを呼びかけたのは、大阪市在住のアーティスト、岡本健作さん(32歳)である。岡本さんは、4月8日に同じ場所で開催されたデモで出会った人物に誘われ、ペンライトを持参してデモに参加する人々で構成される「近畿ペンライト勢」というLINEグループに加入した。
当初、グループ内の別のメンバーが19日のデモをSNSで呼びかける予定だったが、直前になって都合が悪くなり、「お任せします」と依頼された。岡本さんは「やるしかないな」と決意し、急いで告知用のフライヤーを作成。4月17日にX(旧ツイッター)で投稿し、仲間の助言に従って全国のデモ情報をまとめるウェブサイト「デモカレンダー」にも連絡。18日に掲載され、参加呼びかけをさらに拡大させた。
高市首相の政策に不安、表現の自由への懸念が背景
岡本さんがデモ参加を始めたきっかけは、高市早苗首相がスパイ防止法の制定などに意欲を示しているという報道を見て、「表現の自由や言論の自由が制限されないか」と不安を感じたことだ。2月末から東京や大阪のデモに参加するようになり、この日は通行人からピースサインや「戦争反対」の声がかけられ、勇気づけられたという。
「SNSで不安を言い合うだけでなく、こうして生身の人間が集まり、行動することに勇気づけられます」と岡本さんは語り、直接的な行動の重要性を強調した。
若い参加者も多数、ゲーム趣味から平和への関心へ
デモには多様な背景を持つ人々が参加した。奈良県在住のアルバイト女性(23歳)は、大阪市のゲームセンターで遊んだ後、一人で駆けつけた。4月8日の梅田デモをXで見て「行きたかったな~!」と悔しくなり、今回初参加となった。
彼女は海外でも人気のゲームキャラクターの「推し活」を趣味としており、高市首相の就任後、中国など海外との関係悪化を不安視。「日本がどこかの国ともめて平和じゃなくなったら、推し活に影響する」と述べ、海外ファンが日本でのイベントに来られなくなる可能性を心配している。デモ終了後は「100均でちょっと買い物して帰ります」と笑顔を見せた。
デモへの偏見が壊れつつある、普通の人々の集まりに安心
兵庫県西宮市の会社員女性(30歳)は、憲法改正に意欲を示す高市首相が「国の理想の姿を物語るのは憲法です」と発言したニュースを見て不安を感じた。憲法は国家権力にブレーキをかけるためのものだと考えており、これまでデモに対して「怖い」という印象を持っていた。
しかし、ペンライトを持ってデモに参加する若い女性たちのSNS投稿を見て、3月に初めてデモに参加。「行ってみたらみんな普通の人たちで安心した。デモへの偏見の壁が壊れつつあると思う」と語り、デモ参加に対する認識の変化を実感している。
このデモは、LINEグループなどのオンラインコミュニティを起点に、個人の不安や関心が実際の行動へと結びついた事例として注目される。参加者たちは、平和や表現の自由を守りたいという共通の思いを胸に、街頭で声を上げ続けている。



