自民党推薦候補が地方選で連敗 来春統一地方選へ危機感高まる
自民党推薦候補が地方選で連敗 統一地方選へ危機感

自民党推薦候補の地方選連敗が止まらず 来春統一地方選へ危機感急浮上

全国の地方選挙において、自民党が支援した候補の敗北が相次いでいる。先月の石川県知事選や今月の東京都練馬区長選に続き、19日には千葉県東金市、埼玉県久喜市、愛知県あま市など7つの市長選で推薦候補が敗れ、連敗の流れは止まらなかった。来春の統一地方選を控え、党内では危機感が急速に高まっている状況だ。

推薦候補の敗北が続く構図 民意の変化を反映か

自民党の推薦候補が落選したのは、滋賀県近江八幡市、福岡県朝倉市と嘉麻市、宮崎県小林市など多岐にわたる。鈴木俊一幹事長は20日の記者会見で、現職が新人に敗れるケースが多かった点を踏まえ、「民意なので受け止めなければならない。従来の政治の延長に対し、支持が集まらなかったということだと思う」と主張した。一方で、国政では高市政権による「新しい政治」への期待感が持続しているとの認識を示している。

しかし、一部の候補には現職閣僚らが応援に駆けつけるなど、内閣支持率の高さを勝利に結び付けようとした動きも見られた。それにもかかわらず、地方選では成果が出ず、来春の統一地方選などを前に自民党内には動揺が広がっている。

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首相人気の限界と連立離脱の影響 党内から懸念の声

ベテラン議員は「首相の人気も万能ではない。自民の人気は高くないと気づかなければいけない」と指摘する。ある中堅議員は「連立政権の枠組みが変わった」と述べ、公明党の連立離脱が地方選の集票力に影響しているとの見方を示した。2月の衆院選では、高市早苗首相の人気により政党支持なし層を取り込んだことが勝因の一つとされるが、地方では浮動票を集め切れていないことが明らかになりつつある。

明治大学の井田正道教授(政治行動論)は、衆院選より投票率が軒並み下がっている点に着目。「自民に投票した層の一定割合が今回、棄権したと見るのが自然だ」と話し、「次の国政選挙でも同じように自民に投票するとは限らない層だ。(内閣支持率が高い)今ですら地方選には取り込めていない」と強調する。

草の根組織の弱体化が苦戦の背景 人間関係に基づく集票構造の機能不全

衆院選での自民圧勝をもたらした首相人気が地方選の勝利につながらない理由として、井田教授は自民支持層の高齢化や地方議員の定数削減などを挙げる。「草の根の部分が痩せ細っている。人間関係に基づいた集票構造が機能しなくなり、苦戦に結びついている」と分析した。地方選では顔の見える関係で政策を訴えることが重要であり、国政とは異なる戦略が求められている。

愛知県の市長選では当落分かれる 高支持率の恩恵及ばず

愛知県で19日投開票されたあま、津島両市長選では、いずれも自民、維新の推薦を受けた候補の当落が分かれた。あま市長選で5選を目指して敗れた村上浩司氏(63)の陣営関係者は「高市政権の(高い)支持率と地方選はまったく別」と語り、高支持率の恩恵が及ばなかったとみる。選挙戦では片山さつき財務相が応援に入ったことで手応えを感じた一方、自民推薦そのものについては「旧態依然と見なされたと感じたこともあった」と振り返る。

一方、津島市長選では自維の推薦を受けた現職の日比一昭氏(73)が4選を果たした。取材に「高市さんの人気どうこうではなく、地方選は顔の見える関係で政策を訴えていくことが大事」と強調した。この結果は、地方選における個別の事情や候補者の力量が大きく影響することを示している。

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