イランがホルムズ海峡再封鎖を表明、米イスラエルとの停戦合意めぐり対立激化
イランがホルムズ海峡再封鎖表明、停戦合意めぐり米と対立

イランがホルムズ海峡の再封鎖を表明、米イスラエルとの停戦合意をめぐり緊張が高まる

イランは8日、米国と結んだ2週間の停戦合意後も、イスラエルがレバノンの親イラン勢力ヒズボラに対する攻撃を継続したことを「合意違反」と非難し、ホルムズ海峡の「再封鎖」を正式に表明しました。この動きは、中東地域における緊張を一層高めるものとなっています。

停戦合意の成立と直後の対立

停戦合意は、7日にトランプ米大統領がホルムズ海峡の開放を条件に、イランへの攻撃を2週間停止すると表明し、イランがこれに応じる形で成立しました。しかし、イスラエルはその後もヒズボラを標的とした攻撃を続け、レバノン保健省によると、少なくとも182人が死亡する惨事が発生しています。

これを受け、イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」は8日、「停戦合意から数時間もたたないうちに、ベイルートで残忍な虐殺が始まった」と強く批判し、「レバノンへの侵略を直ちに止めないならば、約束を破る米国とそのパートナー(イスラエル)に対して痛恨の応酬を与える」と警告を発しました。

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ホルムズ海峡封鎖の影響と米国の反応

革命防衛隊に近いファルス通信は同日、ホルムズ海峡が完全に封鎖され、石油タンカーは引き返すことを余儀なくされると報じ、国際的なエネルギー供給への懸念が広がっています。イランのアッバス・アラグチ外相はSNSへの投稿で、「停戦合意の条件は明確かつ明白だ。停戦かイスラエルを通じた戦争継続か、米国は選ばなければならない」と主張し、米国に決断を迫りました。

一方、米国のバンス副大統領は8日、訪問先のハンガリーで記者団に対し、米国とイランの停戦合意がレバノンに適用されるかどうかを問われ、「我々がそうした約束をしたことはない」と明確に否定しました。さらに、イラン側が「誤解」しているとも述べ、イランがレバノンを巡って停戦を崩壊させたいのであれば「それは最終的に彼らの選択だ」と突き放す姿勢を示しました。

キャロライン・レビット米大統領報道官も同日の記者会見で、「レバノンは停戦合意の一部ではない」と明言し、両国の主張の食い違いが浮き彫りになりました。

戦闘終結に向けた初協議の開催

レビット氏はまた、戦闘終結に向けた米国とイランの初協議が、パキスタンの首都イスラマバードで現地時間11日に開催されると発表しました。米交渉団はバンス副大統領が率い、スティーブン・ウィトコフ中東担当特使やトランプ大統領の娘婿であるジャレッド・クシュナー氏が参加する予定です。

協議を仲介するパキスタンのシャバズ・シャリフ首相は当初、初協議が10日に開催されると述べていましたが、日程が調整されました。レビット氏は、イランが提示した10項目の提案について、「当初は根本的に不まじめで、受け入れられず、却下されるべき内容だった」と指摘しつつ、イランがその後、同じ10項目からなる「より合理的で、完全に異なった中身の濃い提案」を出し直してきたと説明し、これを基に協議が行われると述べています。

この一連の動きは、中東情勢の不安定さを如実に示しており、今後の協議の行方が国際社会から注目されています。

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