ガザで深刻化する食糧危機、5世帯に1世帯が一日一食のみ
世界食糧計画(WFP)は4月20日、パレスチナ自治区ガザにおいて、5世帯に1世帯が一日に一食しか食べられていないという深刻な食糧危機の実態を明らかにしました。この状況は、昨年10月の停戦発効後も支援物資の搬入が厳しく制限されていることが背景にあります。
借金と貯蓄の枯渇が住民を直撃
WFPの支援を受ける住民のうち、約80%が食料を得るために借金を必要としており、さらに半数以上は貯蓄を使い果たしていると報告されています。多くの家族が、食事の回数を減らすというやむにやまれぬ措置を取らざるを得ない状況に追い込まれています。
WFPは「生き延びるため、多くの家族は、やむにやまれぬ措置を取っている」と指摘し、毎月ガザ住民100万人以上に食料やパンを配給しているものの、需要に対して十分とは言えません。
飢饉からの脱却も状況は依然脆弱
国連は昨年8月、ガザの中心都市ガザ市で飢饉が起きていると認定しましたが、停戦発効後には「飢饉の状態は脱した」と発表していました。しかし、WFPは「飢饉撲滅へ進展は見られるが、状況は極めて脆弱だ」と警告を発しています。
ガザで支援を拡大するためには、全ての搬入地点の有効活用、重要インフラの復旧、手続きの迅速化が急務だと訴えています。
停戦後も続く人的被害
ガザ保健当局によると、停戦発効後の死者は770人以上に上り、2023年10月の戦闘開始後の死者は7万2550人を超えています。この数字は、食糧危機だけでなく、全体的な人道状況の深刻さを物語っています。
WFPは国際社会に対し、ガザの食糧危機への緊急対応を強く求めています。支援の拡大がなければ、さらに多くの住民が生存の危機に直面する可能性が高いと懸念されています。



