トランプ米大統領、NATOにホルムズ海峡の安全確保で迅速な支援計画を要求
ロイター通信は9日、トランプ米大統領が北大西洋条約機構(NATO)に対し、エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡の安全確保に向けた支援計画を数日以内に示すよう求めたと報じた。この要求は、訪米中のNATOのルッテ事務総長がトランプ氏との8日の会談後、欧州各国に伝えたもので、トランプ氏が迅速な支援を強く望んでいる意向が明らかになった。
トランプ氏の不満と圧力
トランプ氏は、NATOが対イラン作戦に非協力的だったことに対して不満を表明しており、組織からの脱退を示唆する発言で圧力をかけている。この背景には、ホルムズ海峡の安全確保が国際的なエネルギー供給の安定に直結するという緊急性があるとみられる。
ルッテ事務総長の対応と連携強調
ルッテ氏は9日、ワシントンでの講演で、ホルムズ海峡の安全確保について「協力しない理由はない」と述べ、米国との連携姿勢を明確に強調した。また、トランプ氏との会談では「NATOは欧州だけでなく、米国を守るために存在する」と説明し、米国との関係強化を図ったことを明らかにした。
対イラン作戦への協力と現状
さらに、ルッテ氏は米国の対イラン作戦を巡り、一部の同盟国の協力が「遅かった」ことを認めた上で、現在はイランの核開発阻止のために、米国に基地の使用を認めるなど全面的な支援措置を取っていると訴えた。これにより、NATOとしての結束と米国への支援体制をアピールする形となった。
この動きは、国際的なエネルギー安全保障と中東情勢の緊迫化を背景に、米国とNATOの関係が新たな局面を迎えていることを示している。今後、ホルムズ海峡を巡る協力が具体化するか注目される。



