イオンのプライベートブランド売上1割増、物価高で節約志向が後押し
イオンPB売上1割増、物価高で節約志向進む

物価高で節約志向が加速、イオンのプライベートブランドが好調

長引く物価高の影響で消費者の節約志向が一段と強まるなか、イオンのプライベートブランド(PB)商品の売上が大きく伸びている。同社が2026年4月9日に発表した2026年2月期決算によると、PBの販売額は前年同期比で1割増加し、全体の売上高と営業利益がともに過去最高を記録した。

売上高は5年連続で過去最高、PBが牽引役に

イオンの売上高は前年比5.7%増の10兆7153億円となり、5年連続で過去最高を更新した。このうちプライベートブランドが約1.2兆円を占め、主力商品群として重要な役割を果たしている。特に「トップバリュ」ブランドは7%増、「ベストプライス」ブランドは13%増と、価格をより強調した商品ラインが高い伸びを示した。

また、PB商品を積極的に取り扱う首都圏の小型スーパーマーケット「まいばすけっと」も好調な業績を維持しており、地域に密着した販売戦略が消費者の支持を集めている。

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営業利益は13.8%増、連結子会社化も貢献

営業利益は13.8%増の2704億円となり、2年ぶりに最高益を更新した。純利益は167.5%増の726億円と大幅に増加している。この業績向上には、ドラッグストア大手のツルハホールディングスを連結子会社化した効果も大きく寄与している。

物価高が続く経済環境のなかで、消費者は日常の買い物においてより慎重な選択を迫られている。イオンのプライベートブランドは、品質を維持しながら価格を抑えた商品ラインナップを提供することで、こうした消費者のニーズに応えている。

吉田昭夫社長は記者会見で、今後の経営戦略について言及。節約志向の高まりを背景に、PB商品のさらなる拡充と価値提案の強化に力を入れる方針を示した。消費者の家計負担軽減に貢献する商品開発と供給体制の整備が、小売業界全体の重要な課題となっている。

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