東京都心のオフィス空室率が2026年5月に4.82%となり、3カ月連続で上昇したことが、大手不動産仲介会社の調査で明らかになった。前月比では0.15ポイントの上昇で、2025年12月以来の水準となった。
テレワーク定着が影響
空室率の上昇は、新型コロナウイルス禍後に定着したテレワークの影響が大きい。多くの企業がオフィス面積を縮小し、在宅勤務を継続している。また、景気の先行き不透明感から、企業が新たなオフィス契約を控える傾向も見られる。
エリア別の状況
エリア別では、千代田区が5.12%、中央区が4.95%、港区が4.68%など、都心3区で軒並み上昇した。特に千代田区は前月比0.21ポイント上昇と、上昇幅が大きかった。
- 千代田区: 5.12%(前月比+0.21ポイント)
- 中央区: 4.95%(同+0.18ポイント)
- 港区: 4.68%(同+0.12ポイント)
今後の見通し
専門家は、空室率の上昇は当面続く可能性が高いと指摘する。企業のオフィス需要は依然として弱く、新規供給も続いているためだ。ただし、2026年後半には景気回復に伴い、需要が持ち直すとの見方もある。
一方で、空室率の上昇は賃料の低下につながる可能性があり、テナント企業にとっては交渉の好機となる。不動産会社は、柔軟な賃貸条件を提示するなど、需要を取り込むための戦略が求められる。



