セブン&アイ・ホールディングス(HD)が、元取締役のジョセフ・マイケル・デピント氏に対し、2026年2月期の役員報酬として約134億円を支払ったことが明らかになった。5月20日に公表した有価証券報告書に記載され、東京商工リサーチによると、日本の上場企業では歴代最高額となる。
報酬開示の歴史と最高額更新
1億円以上の役員報酬の開示は、2010年3月期から始まった。これまでの最高額は、ソフトバンクグループのニケシュ・アローラ元副社長が2017年3月期に受け取った約103億円だった。デピント氏の報酬はこれを大幅に上回り、記録を更新した。
デピント氏の経歴
デピント氏は、セブンの北米子会社であるセブン―イレブン・インク(SEI)で最高経営責任者(CEO)を約20年務め、2025年末に退任した。有価証券報告書によると、2026年2月期の役員報酬は、セブン本体からの直接支払いは100万円だったが、北米子会社から賞与や退職金などを含めて134億円余りを受け取った。
北米子会社をめぐっては、セブン&アイHDの経営戦略の一環として、デピント氏の長年の貢献が評価されたとみられる。この高額報酬は、日本の企業統治や役員報酬の在り方に新たな議論を投げかけている。



