アサヒビール、佐賀県鳥栖市に新工場を起工 2029年操業開始を目指す
アサヒビール株式会社は、2029年1月の操業開始を目指す鳥栖工場(佐賀県鳥栖市)の起工式を4月9日に開催した。この新工場は、2029年半ばに操業を停止する予定の博多工場(福岡市)を移転させる形で建設され、ビール類やノンアルコール飲料、缶酎ハイなどの生産を担う計画だ。年間生産量は約2300万箱を見込んでいる。
最新鋭のモデル工場として海外市場への輸出を強化
起工式には、親会社であるアサヒグループホールディングスの社長や佐賀県知事らが出席。アサヒビールの松山一雄社長は式典で、「最新鋭のモデル工場として、海外市場への輸出にも積極的に挑戦していく」との意欲的なコメントを発表した。この発言は、国内需要の安定に加え、グローバル市場での競争力強化を目指す同社の戦略を明確に示している。
当初計画から約3年の遅れ 資材高騰が影響
鳥栖工場のプロジェクトは当初、2026年の操業開始を予定していたが、資材や人件費の高騰により、操業時期を約3年遅らせることになった。この遅延は、建設コストの上昇やサプライチェーンの課題を反映しており、近年の経済環境の変化が大規模なインフラプロジェクトに与える影響を浮き彫りにしている。
新工場の建設は、地域経済への貢献も期待されており、雇用創出や関連産業の活性化につながると見込まれている。佐賀県知事は式典で、地元との連携を強化し、持続可能な発展を支援する意向を表明した。
アサヒビールは、鳥栖工場を通じて生産効率の向上と環境負荷の低減を図り、長期的な成長基盤を確立する方針だ。今後の進捗に注目が集まっている。



